ネタ46 嘘と真 ページ4
僕には本当のお母さんがいません｡
僕が小さい頃に、病気で天国に行ってしまったからです｡
でも親戚のお姉さんが僕を引き取ってくれました｡
お姉さんは僕に「お姉さん」と呼んでと言ったけど、僕はなんだか恥ずかしいから「おばさん」って呼んでます｡
お姉さんは僕を本当の息子のように愛してくれました｡
お姉さんが独身なのは僕のせいかと思っていたけど、結婚したくないからって言ってました｡
僕は幸せです｡本当のお母さんがいなくても、親戚であるお姉さんがいたからへっちゃらでした｡
でもある日、僕のクラスリーダーの男の子が信じられないことを教えてくれました｡
帰ってからお姉さんに聞いてみました｡
お姉さんはそんな訳ないでしょって言いました｡
でもお姉さんは嘘が苦手です｡しらばっくれてるとすぐに分かりました｡
だから僕は本当のことを言ってと泣きながらお願いしました｡
お姉さんは僕を見つめてから僕に聞きました｡
とっても悲しくて苦しくてきっと僕を傷つける話だけど、それでもいいの？って聞きました｡
僕は我慢できるって答えました｡
お姉さんはため息をついて話し始めました｡
「あなたと私は親戚じゃないし、血の繋がりもないわ｡それからあなたのお父さんがあなたを捨てたのも本当｡あなたのお母さんは心の病気で亡くなったっていうのもね｡私とお母さんは友達だったのよ｡あなたのお母さんはあなたを私に託して……死んだの」
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クラスリーダーは僕が気にいらなくて、嫌がらせのつもりで言ったんだと考えていました｡
でもこれ、クラスリーダーはあくまで善意で言ったってことも考えられますね｡
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年1月29日 18時
