ネタ54 大っ嫌いだ、お前なんか ページ17
今日、大っ嫌いな先輩が話しかけてきました｡
「姉さんの好きな人……？ 」
「何言ってるか分かんない、この人の考えすら理解不能みたいな顔、しないでくんない？さすがに傷つくんだけど」
よく分かりますよね｡
この人、読心術でも心得てんじゃないですか？
「いないと思いますよ」
「本当か！？ 」
「あの人間であるかさえ怪しい姉さんに感情なんて存在するとは思えません｡ましてや恋愛感情などありえないかと」
そう言った途端、背後から殺気を感じました｡
「実の姉をそこまで貶してくれてどうもありがとうねえ」
「そう思うなら実の弟に対してゴキゴキ指鳴らすのやめてくれません？余計指が太くなりますよ」
「あーら、心配してくれてるの？でもアンタ勉強不足ね｡研究者が数十年間指を鳴らし続けたらしいけど、指は太くならなかったそうよ」
「すみません先輩、訂正します｡姉さんにも感情ありました｡唯一、怒りという感情が」
姉さんとはいつもこうです｡
口を開けばすぐ口論が勃発します｡
「で？お前、好きな奴とかいる訳？ 」
先輩は姉さんに尋ねました｡
「教える必要ないでしょ」
「やっぱ思った通りじゃん｡お前に恋愛はまだ1億年早いな｣
「その言葉、そっくりそのままお返しするわ」
「あ"？やんのか？ 」
「喧嘩売ってきたのはそっちだから」
「上等！ 」
あーあ、また喧嘩ですか｡
姉さんは先輩とも仲が悪いんです｡まったく、困った姉を持つと苦労します｡
でも先輩と殴り合いに突入した姉の赤い耳を見て 確信しました｡
先輩は本当に嫌味な人です｡
しょっちゅう喧嘩はするけど、それでも大好きな姉さんを奪うなんて｡
姉さんも姉さんです｡先輩を選ぶとかセンス悪すぎます｡
これだから先輩のこと、大嫌いなんですよ｡
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がっつりあて書きです｡
弟くんが先輩を認める日は来るのでしょうか！？
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年1月29日 18時
