ネタ51 汚点 ページ12
「姐さんの人生に汚点ってあるんすか」
「何だい、坊や｡どうしてそんなことを聞く？ 」
「だって姐さんって綺麗だし、強いじゃないっすか｡そんな人が失敗なんかするのかなって｡単なる興味っす」
「ふうん、そうかい｡そうだねえ……」
「あ、ないならそう言ってくだせえ」
「……強いて言うなら、愛しちゃいけない人を愛したことかね」
「おい、お前！姐さんになんてこと聞いてんだ！ ｣
「姐さん笑ってましたけど」
「姐さんが笑う時は悲しいの隠す時だろうが！ 」
「そうなんすか｡知りませんでした」
「ああ！？ 」
「すいやせん、こいつまだ新入りで｡いいか、くれぐれも軽いノリで姐さんとこ行くんじゃねえぞ」
「あの坊やは新入りかい」
「へい｡すいやせん、指導が行き届いてなくて」
「いいや、かまわんよ｡なかなか新鮮だったからね」
「ありがとうございやす」
「でもあの坊やにはよく言って聞かせておきな｡下手したら組長にしめられる」
「かしこまりました」
「ところで部下の中で変な噂が流れてるみたいだけど」
「はい？ 」
「なんでも私が笑うのは悲しみを隠すためとか」
「申し訳ございませんでしたっ！ 」
姐さんと慕われる女は月を見上げ、ポツリとこぼした｡
「あっちであの男は元気にやってるのかね」
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愛してはいけない人って一体誰だったんでしょう？
私は敵対する人を連想させましたが、色々と考えられそうですね｡
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年1月29日 18時
