宝探し(2)

サッカー選手ですから ページ27

A「おはよー！」


携帯から聞こえる声が明るい。


「はよ。元気ですね(笑)」


そう？

って答えるけど、明らかにテンション高め。


「良い物件でも見つかった？」


A「あ〜〜…もう、最悪！」


あ？え？
最悪なんだ(笑)


「どうしたの？」


A「今の部屋出るなら、家賃半年分払えって言われた。苦笑」


「は？なんで⁉︎」



−−−−Aの住んでるとこは
契約期間より前に退出する時は、家賃半年分払わないといけないらしく

状況を説明しても

契約書にも書いてるだろ！ホラ！

って強く言われて…何も抗議出来なかったらしい。



「どーすんの？」


A「どうしよう…」


「このこと知ってるのって？」


A「内田君だけ」


「学校にそういうの相談できるとこ無いの？」


A「なんか…人に話すのって…気がひけるっていうか、、、」


「そっか。。
今からは？」


A「一瞬家帰って…
学校行って、その後バイト」


「何時に終わるの？」


A「早番だから…10時」


「迎え行くから。
その時またゆっくり考えよ？」


A「…ありがとう、、、」


「あと、今日も俺んち泊まって」


A「…ありがとう」


「ほんとに感謝してる？(笑)
暗いよ！」


A「申し訳なくて」


「はは、たっぷりお礼してもらうつもりだから大丈夫」


A「うん！なんでもするね！」



一瞬暗くなったけど
最後はマタ明るいAに戻ってて安心した。



「さてと」



家賃半年分…か。

俺、こう見えて、一応サッカー選手ですからね。

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