ツキプロメンバーと… (ページ11)

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宗司01 ページ11

「ソウちゃん！…付き合って下さい！！」

『…ん？』

それは突然の出来事だった。
SOARAの共有ルームで集まり、皆でマネージャーの若月を待っていた時のこと。

家に帰ってすぐ、急用で会社に呼び出された若月さん。
ただ、子供が1人になってしまうから、との事で、SOARAの元へ預けられた。
奥さんもまだお仕事が残っていて、2人の子供のうちもう1人は、夏休みで、友達の家にお泊まりしているそうだ。

ご飯を食べて、隣に空、反対側にモリ先輩を引っ付けてソファに座っていた。

お父さんのお仕事の予定で来週のお祭りに行けない、って断られて拗ねてたら、

【Aちゃん、何かあった？】

って、ソラくんが聞いてくれた！

「うん…あのね、お父さんとぜーったいに！一緒にお祭り行こうって言ってたの！だけど…お仕事だからって…ダメになっちゃったの…」

怒りながら悲しむ声で話してくれた。

【あー…もしかして、来週のアレかな？ほら、急遽先方さんの都合がつかなくて…って言ってた…】

反対で頭を撫でながら周りにいた、望くんや廉くんにモリが説明してた。

「でもね、モリくん、ソラくん、私決めたの！！」

2人の顔を交互に見て立ち上がると、丁度部屋のトビラが開いて-

冒頭に戻る。

入ってきたのは、席を外してた宗司。

それを分かっていたかのように、扉に向かって頭を下げた。

『何の話だ？』

当然話の流れも分からないままの突然の告白に固まった。

【えー！！宗司先輩俺もまだ告白さてたことないのにずるいー！！いーいーなー！！】

望がぎゃんぎゃん鳴いていて訳が分からなくなる。

『望、うるせー黙れ。…A。ごめん、ちゃんと分かるように話せるか？』

皆が見守る中、ソファの前まで歩いて行き、目の前で膝を着いた。

「あ、あのね、そのー…来週、私と一緒に花火、見に行きませんか？ソウちゃんと行きたい！」

目の前の宗司の手を取り、お願いした。

隣で空が、付き合うってそういう…なんてほっと胸を撫で下ろしていた。

『来週か。そーいや、若月さん仕事がどうのって言ってたか。…で、なんで俺となの？お子ちゃま空とか、望とかうるさいのいっぱいいるだろ？』

フッと笑いながら見ると、また後ろでぎゃいぎゃい騒ぎ始めた。

「え、と…ソウちゃん、耳かして？---なの。だから、」

『へぇ…なるほど。-分かった。一緒に行ってやる。その代わり、お父さんには内緒だからな？バレるなよ？笑』

小指を出して、Aの指に絡めた。