あんスタ短編 (ページ32)

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Xmas.mao ページ32

今日は、待ちに待った12/25日
そう、クリスマスー

お付き合いを始めてから初のクリスマス！

とは、いうものの…真緒先輩は、生徒会にssに、テレビ番組にと大忙しで、学校でも中々会えない。

(とりあえず、プレゼントも用意してみたけど…これ、渡せるかな？？)

綺麗にラッピングされた袋を鞄に直し、校門をくぐった。

「はぁ…」

色んな意味でドキドキが止まらない。
渡せるかな？とか喜んでくれるかな？とか。

休み時間も気づけば終わりに近づいた所で、ふと視界に人影が飛び込んできた。

『A殿！大丈夫でござるか？？』

同じクラスの忍くんだった。

「へっ！だ、大丈夫だよ！何か用事？？」

心配そうな顔を見せたものの、はい、と紙切れを渡し、微笑みながら席に戻った。

(なんだろ？)

チャイムの音を聴きながら、渡された紙を開いてみると、

【Aごめん！生徒会が長引きそうなんだけど、もし、用事が無ければさ、待ってて貰えないか？ by真緒】

なっ！真緒先輩？

少しすると授業が始まったけど全然集中できなかった。

呆けているうちに、放課後となり、忍くんは、生徒会室へとｽﾀｯと走っていった。

(こ、これ、どこで待つべき？？)

学年も違うから、先輩の教室？いやいや！さすがにそれは…その逆も目立つよね…

うんうん唸って出した結果は、靴箱。
(ここなら絶対通るし、気づいてもらえる！)

鞄を抱え、ゆっくりと靴箱へ向かった。

ほとんどの生徒が下校した後の靴箱はしーんと静まり返っていた。

「うぅ…大丈夫。自信持って！よし。」

揺らぎそうになる自信を奮い立たせ、深呼吸をして落ち着かせていると、パタパタと走る足音が近づいてきた。

『ごめん、待たせちゃって！よし、帰ろうぜ♪』

少し息を切らして走ってきた真緒先輩はいつもの爽やかな笑顔で隣に立った。

「はい！お疲れ様です！」

並んで昇降口を出ると、暗くなり始めた空から白い雪が降り始めた

『おぉ、雪だ！ははっ通りで寒いと思ってたんだよな～』

寒いと言いながらも楽しそうに笑っている姿を見て、キュンとした

(かっこいいだけでもずるいのにそんなキラキラした目で笑うなんて…好きだなぁ)

そんなことをしみじみ感じていると、ふと見えた手が素肌な事に気づいた。

「あ、あの！真緒先輩、これ…いつ渡そうかと思ってたんですけど、クリスマスプレゼントです！」

鞄にしまっておいたプレゼントを手渡すと、真緒先輩も立ち止まり、ポッケから小包を取り出した。