あんスタ短編 (ページ14)

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ある冬の日(薫) ページ14

とあるオフの被った冬の朝-

(あ、いたいた！)

「お待たせ～」

『A、おはよう♪今日の服可愛いね♪そういうのも似合ってるよ♪』

外で待ち合わせをして、一緒にショッピングへと足を向けた。

『あ、そうだ、はい。寒いからカフェラテ買っておいたんだ～♪ミルクたっぷりのやつね♪』

「ありがとう！…美味しい♡」
(最近忙しくてバタバタしてたけど、久しぶりにゆっくり薫と歩けるの、幸せだな～♪)

「…ふふ」

『え、何？どうかした？』

隣に並ぶ薫は、仕事の時とは雰囲気も服装も違うのに、やっぱり、かっこいい。
(身長もあってなんでも似合うって、ずるいなぁ笑)

「ﾌﾌｯいーやー？」

なんてことないやり取りに幸せを感じて頬が緩む
そんな私を見てちょっとだけ拗ねた様な顔をする

『えー…教えてくれないんだぁ…だったら……こうしちゃうからね？』

冷たい空気に晒されていた片手を薫のポケットへと引き込まれ、暖かな温もりに包まれた。

「ちょっ！…もしかして、ずっと繋ぎたかった…？笑」

ドキッとした気持ちを隠すように聞いてみれば、

『さぁ、どうかな～？』

ポケットの中でｷｭｯと手を握られ、頬が少し紅くなるのが見えた。

(あぁ…なにこの可愛い薫くん…)

「はぁ…やっぱり薫は、仕事はもちろんだけど、こうしてオフで出かけてもさ、やっぱりかっこいいなぁ♪って、改めて思っちゃった♪」

握られた手を握り返し、率直な気持ちを伝えてみると、突然足を止めた。

「薫…？」

『…ちょ、待って、急にそんな事言わないでよぉ～～//』

空いている片手で顔を覆い、耳まで赤くして照れていた。

どんな薫くんも素敵で大好きだけど、こうやって、2人で過ごす時間や私しか知らない表情もこんなに近くで独り占め出来てしまう幸せを改めて感じた瞬間で、恋人に、恋に恋した様に、何をしても新鮮で、

(心臓が持たないかも。)

「あはは！ほらほら、早く行くよ～♪」

『わっ！ちょっと、A待って、し、深呼吸させて～～！』

好きになった人が、あなたで良かったな♪

end.