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「は?ちょっと意味わかんないんだけど」

 ジェシーは眉間に皺を寄せて、あからさまに嫌な顔をした。長くジェシーといるけれど、こんなジェシーの表情はあまり見た記憶が無い。

「お休みの間は、もちろんキチンと休んでもらって。終わったら……Aさんのこと、ちゃんと家に返して欲しい」
「それはもちろんだよ?だって、Aちゃんは北斗ン家のメイドさんだし」

 うちのメイド、という部分を話す時のジェシーの手が、淫靡にAさんの髪を撫でた。優しさと愛情と、それから独占欲。見せつけるような仕草は、男の俺が見ても見とれるくらいにセクシーで、普段のあの陽気なジェシーの、どの抽斗にそんな色気をしまってるんだって、文句の一つも言いたくなる。

「Aさん、」
「……はい」
「ちょっとだけ、いいかな?」

 俺の言葉にコクンと一つ頷いたAさんに身体ごと向かい直した俺に、Aさんも少し背筋を伸ばした。

「これは……まだ正式な決定じゃないから、何となく心の隅に留めておいてくれるだけでいいんだけど」
「……はい」
「実は……Aさんを雇いたいっていう人がいて、内々に申し入れがあったんだ」
「私を……ですか?」


 Aさんを雇いたい人がいる、そんなこと今ここで、わざわざやって来てまで言う事でもなかった。そんなのは百も承知。でも、わざわざやって来て言ったのには、俺なりの考えがあってのこと。
 Aさんの休みが終わるまで、彼女がジェスの側から離れられないのなら……その心の隅にずっと俺がいればいい。どんな形だったとしても……ジェスと一緒にいながら、俺の事をずっと考えていればいい。

 俺にだって、狡いことは出来るんだから。

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ルンバ(プロフ) - ubisiさん» なるほど、そういったものがあるんですね。返信ありがとうございます! (2022年7月25日 10時) (レス) id: 28855a1c3e (このIDを非表示/違反報告)
ubisi(プロフ) - ルンバさん» コメントありがとうございます。正式名称は『privatter』です。詳細についてはここでは控えさせて頂きますね。今後とも楽しんで頂けますよう頑張りますー。 (2022年7月25日 9時) (レス) @page41 id: f047d48436 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - いつも楽しく小説読ませていただいてます!ひとつお聞きしたいのですが、ベッターとは何でしょうか? (2022年7月25日 3時) (レス) @page48 id: 28855a1c3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ubisi | 作者ホームページ:https://marshmallow-qa.com/ubisi_0122  
作成日時:2022年6月11日 0時

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