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その日、夕方につぼみ先輩が戻って来て夕飯の支度に取り掛かる。下準備はほとんど出来ていたから、北斗さんがお食事を終えるとつぼみ先輩は自宅に戻って、広いお屋敷にはまた、北斗さんと私の二人だけになった。
夕飯の片付けをしていると、北斗さんがキッチンへお見えになった。
「北斗さん、食後に何かお持ちしますか？」
「ああ……そうね、お願いしていい？」
「承知しました」
「二人分ね？」
「……と、あの、」
「全部、お仕事終わってからでいいから」
北斗さんの言葉に、何も言い返せずにいると、北斗さんは私のことをふわりと抱き締めて、
「……待ってる」
そう仰って、キッチンを出て行かれた。
北斗さんのお部屋に、冷たい飲み物を持って伺えば、
「あー、ちょうど良かった」
と、ドアを開けて下さった北斗さんの姿に、持っていたトレーを落としそうになった。
「今、風呂上がったとこ」
そう仰った北斗さんは、ラフなスウェットのパンツをお召しになって、そのしなやかな上半身はお風呂上がりの熱を逃がす為に何も纏ってはいらっしゃらない。まだ濡れた髪を、肩に掛けたバスタオルの端で少し乱暴に拭きながら私を見下ろす背の高い北斗さんの視線は、簡単に私の身体を硬直させた。
「Aさん？」
「あ……の、お飲み物をお持ちしました」
「あー、ありがと」
「……では、私はこれで……」
「いや、ちょ……っと、」
私の手からトレーを受け取って下さった北斗さんに頭を下げてそのまま部屋を後にしようとした私を、トレーを持つのと反対の手で北斗さんが掴む。
「……何で行っちゃうの？」
「北斗さん、」
「飲み物、二人分用意してくれたのに？」
「そ、れは……」
「いいから、入って」
そのまま北斗さんは、トレーを持ったまま器用に私をお部屋へ引き込んだ。
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ルンバ(プロフ) - ubisiさん» なるほど、そういったものがあるんですね。返信ありがとうございます！ (2022年7月25日 10時) (
レス) id: 28855a1c3e (このIDを非表示/違反報告)
ubisi(プロフ) - ルンバさん» コメントありがとうございます。正式名称は『privatter』です。詳細についてはここでは控えさせて頂きますね。今後とも楽しんで頂けますよう頑張りますー。 (2022年7月25日 9時) (レス) @page41 id: f047d48436 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - いつも楽しく小説読ませていただいてます！ひとつお聞きしたいのですが、ベッターとは何でしょうか？ (2022年7月25日 3時) (レス) @page48 id: 28855a1c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ubisi
| 作者ホームページ：https://marshmallow-qa.com/ubisi_0122
作成日時：2022年6月11日 0時
