▼ ページ26
「え......ジェシーさんが、？」
あんずさんの言葉を理解するのに、少し時間がかかってしまった。確かに、この一週間はメイド長がお休みだったこともあって、いつも以上に日々のことに追われてあまり余裕がなかった気がする。ジェシーさんからの連絡もここ数日パタリと止まっていたことに今更気がついて言葉を失ってしまった私に、
『Aちゃん......何にも聞いてない？』
とあんずさんは恐る恐る聞いて、私は、ハイ、と答えることしか出来ない。
あんずさんが、色んなことを気にかけてくれているのがわかって、申し訳ない気持ちになってしまう。
「あんずさん、あの私......」
言いかけた私の言葉に、ゴメンね、と呟いたあんずさんは、
『Aちゃんと、会って話したいんだけど。ダメかな？』
と聞いた。
「わかりました、何とか時間を......」
『ありがと、じゃあ後で行くね』
「あ......んずさん？」
『今学校なの。北斗くん捕まえたら、一緒に帰るから』
ゴメンね！と言い残して電話を切ったあんずさんが北斗さんと戻って来られたのはそれから一時間もしないうちで、あんずさんの勢いに北斗さんもとても驚いていらっしゃるご様子だった。
「あ、の......Aさん、ゴメン何か......」
北斗さんが言いかけた言葉を遮るように、あんずさんが私の手を掴む。それから、
「二人で話せる？」
そう言われてコクリと頷くと、
「北斗くんゴメン、大事な話。少し時間ちょうだい」
と、あんずさんは北斗さんを見上げた。
「わかった。けど、あとで俺にもちゃんと話して」
「うん、わかった」
行こう、とあんずさんが言って、二人になれる場所、私の部屋へ向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1507人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルンバ(プロフ) - ubisiさん» なるほど、そういったものがあるんですね。返信ありがとうございます！ (2022年7月25日 10時) (
レス) id: 28855a1c3e (このIDを非表示/違反報告)
ubisi(プロフ) - ルンバさん» コメントありがとうございます。正式名称は『privatter』です。詳細についてはここでは控えさせて頂きますね。今後とも楽しんで頂けますよう頑張りますー。 (2022年7月25日 9時) (レス) @page41 id: f047d48436 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - いつも楽しく小説読ませていただいてます！ひとつお聞きしたいのですが、ベッターとは何でしょうか？ (2022年7月25日 3時) (レス) @page48 id: 28855a1c3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ubisi
| 作者ホームページ：https://marshmallow-qa.com/ubisi_0122
作成日時：2022年6月11日 0時
