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「でも、Aさんはちゃんとしたメイドさんだよ?その辺はきっちりケジメつける人」
『わかってる。だから、私のワガママで北斗くんからAちゃんを取り上げる訳にはいかないでしょ?』
「取り上げるって、アナタ」
『北斗くん、Aちゃんがいないと何にも出来ないもんね?』
「おい、それは……!」

 電話の向こうでくすくすと笑うあんず。俺に好意を持ってくれていた彼女が、俺とAさんのことをこんな風に理解して応援してくれてるなんて、ホントに出来すぎた話だ。

「あんず……」
『……何?』
「……俺、やっぱりアナタとはおつき合い出来ない」
『……うん』
「ゴメン、」

 わかってたし、と笑うあんずの顔が手に取るようにわかった。俺はあんずを選べないのに、こんなにも彼女を理解してしまって、ほんの少しタイミングが違えば俺とあんずも、ジェシーとAさんも……誰も悲しまずに済んだのかもしれない。

「俺……Aさんが好きなんだ」
『トドメ刺さなくたっていいよ』
「……そう、だよな」
『それに、今のは私に言うセリフじゃないよ』

 あんずの言葉に、それはそうだと納得する。俺、こんなに周りの人に助けられてんだってようやく理解して、思わず笑いが零れた。

「あんず?」
『ん?』
「俺の気持ちとは別に、Aさんにはちゃんと仕事の話はするから」
『うん』
「あんずの気持ちは……話していいの?」
『ううん、大丈夫。私からAちゃんに連絡する』
「そっか」

 オンナノコって、強いな。変なところに関心して、Aさんやあんずを少し理解した気になって。どこか重い枷を一つ外したような感覚がして、フゥ、と息を吐く。

「今、Aさんとジェス、うちに来てる」
『そう、なの?Aちゃん、様子どう?』
「あー……ジェスにしっかり愛されてるね」
『もぅ、何か言い方ヤだ……』
「けど、俺も火着いたし」
『遅いよ』

 フフ、と笑ったあんずは、

『Aちゃんのこと、よろしくね』
「わかった、ありがと」
『うん、じゃあ。Aちゃんのお休み終わったら、またお邪魔します』

じゃあね、と感心するくらい清々しく電話を切ったあんずに、言葉に出来ないくらい感謝して。改めて俺は、腹を括った。

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ルンバ(プロフ) - ubisiさん» なるほど、そういったものがあるんですね。返信ありがとうございます! (2022年7月25日 10時) (レス) id: 28855a1c3e (このIDを非表示/違反報告)
ubisi(プロフ) - ルンバさん» コメントありがとうございます。正式名称は『privatter』です。詳細についてはここでは控えさせて頂きますね。今後とも楽しんで頂けますよう頑張りますー。 (2022年7月25日 9時) (レス) @page41 id: f047d48436 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - いつも楽しく小説読ませていただいてます!ひとつお聞きしたいのですが、ベッターとは何でしょうか? (2022年7月25日 3時) (レス) @page48 id: 28855a1c3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ubisi | 作者ホームページ:https://marshmallow-qa.com/ubisi_0122  
作成日時:2022年6月11日 0時

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