第二十二話:太宰治という男 ページ23
探偵社から真琴のいる場所までは電車に乗ると速く着くので早々に切符を買い電車に乗って座席に座ると太宰治の顔をよく見れた
探偵社にいたときは顔をまじまじと見れなかったがよく見ればかなりの美形で女性からはかなりモテると予想はできるがコネシマさんよりかは美形ではないと思う
そんな事を思いながら探偵社に行く前に買ったお茶を飲みつくづくイケメンは狡いよなとも思った
そんなこんなで目的の駅に着いて路地裏に行くとスーツを着て腕時計を確認している真琴がいた。
「お待ちしておりました。伊瀬様」
「少し遅れてしまってすみません、江花さん」
「後ろの方々は誰なのでしょうか?」
そう真琴が言うと太宰治は王子が姫に告白するようなポーズで真琴の手をとると話を始めた
「白百合の如く美しいお嬢さんだ。どうか私と心中してはくれませんか」
「お断りいたします」
「太宰さん、やめてください!」
「本当にすみません」
中島敦が謝ると太宰治はちぇっと言って元の位置に戻り自己紹介をした
「成る程、武装探偵社の方々なのですね」
「はい、伊瀬さんにご依頼を頂きました」
「急に心中に誘われたので驚きましたが普通の人みたいなので安心しました」
「それでは、ご依頼の方は解決で大丈夫でしょうか?」
「はい、態々ありがとうございました」
「それでは私達は戻るとするよ」
太宰達が帰ったのを確認するとずっと電柱の上で待機していた、派手な額当てをつけた雪子の鎹鴉に連絡を頼むと雪子の命令には忠実なのか素直に飛んで連絡をしに行った。
第二十三話:爆弾魔と狂犬とタバコと雪の華→←第二十一話:包帯だらけの男の名は
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作者名:豆腐野郎(元やつがれちゃん) | 作成日時:2019年7月2日 7時