第二十一話:包帯だらけの男の名は ページ22
「そう言えば、自己紹介がまだだったね」
「私の名は、太宰治だよ」
包帯だらけの男は俺に名前を教えると直ぐに眼鏡をかけた男に絡んでいったが眼鏡をかけた男はその絡みをガン無視すると俺に向かって自己紹介を始めた
「俺の名は、国木田独歩だ」
「敦も客人に自己紹介をしろ」
「は、はい!わかりました」
「僕の名前は中島敦と言います」
胡散臭い包帯男の名は太宰治という名前で眼鏡の男は国木田独歩で白髪で朝焼け色の瞳の青年は中島敦というらしい
太宰治といえばポートマフィアの最年少幹部と同じ名前だが、同一人物なんだろうか
そんな事を考えながら俺は事前に異能力を使い目に入れた人物の名前を直ぐに分かるようにしたので探偵社の社内を見渡すと、ポートマフィア暗殺者の泉鏡花がパソコンを使って仕事をしていたので探偵社は御人好し集団なのかと思ったが戦力が多い程組織は強くなるのでその為だろうと勝手に結論づけて、別の社員を全員見てこの場に居ない人物は江戸川乱歩と与謝野晶子と福沢諭吉と分かり谷崎兄妹と宮沢賢治の会話からこの三人は外で依頼を解決していると知ったので男達の方に目線を戻すと太宰治は思い出したかのように質問をしてきた
「そう言えば、君は何の依頼をしに来たのかい」
「あぁ、俺が依頼をしたいのは書類を取引先に渡したいのですがヨコハマは最近ポートマフィアの動きが多くなっていると風の噂で聞いて
ちょうどその取引先に書類を渡す場所が裏路地で念のために護衛を一人つけてほしいのです」
「成る程、最近はポートマフィアの動きが多いからねぇ」
「新人研修を兼ねて敦に行かせるか」
「それは、良いかもね」
「敦もそれで良いか?」
「僕は大丈夫ですよ」
「私も一応ついていこう」
「太宰さん、ありがとうございます!」
「太宰については少し心配だが大丈夫だろう」
「それじゃあ、行ってくるから社長達によろしく」
そう太宰治が言うと宮沢賢治が了解しましたと返事をして俺達は探偵社を後にした
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作者名:豆腐野郎(元やつがれちゃん) | 作成日時:2019年7月2日 7時