第十九話:武装探偵社に接触 ページ20
真琴視点
今日は遂に武装探偵社に潜入する日だ。
この日のために、数々の訓練をしてきたがやはりいざ本番となると緊張するものなんだなぁと頭の中で独り言を呟いて緊張を少しでも解そうとしてみる
そして、目の前には何時もの青色のシャツではなく白色の清潔そうなシャツを着て作戦資料とにらめっこをしているイトウがいた
「ヘマだけはしないでよね」
「誰がするかよ」
「貴方が一番ヘマをしそうだから」
「酷くね!」
そんな会話をしていると雪子姐さんが煙管を吸いながら此方にやって来た
「まぁ、二人とも頑張れよ」
「はい!頑張ります」
「てか、雪子は未成年なのに煙管を吸って良いのかよ」
「表の世界じゃ、ちとヤバいが此方の裏の世界だったら良いの」
雪子姐さんは何時もと変わらない無表情だが此方を心配していることが分かる雰囲気を出していた。
そんな会話をしているとクレハ姉さんが此方に気付いて向かってきたので私が手を振ると雪子姐さんもクレハ姉さんに気付いてヤベェと効果音がつきそうな位に焦っていた。
「そろそろ出発するよー、ってか雪子はまた煙管を吸ってるの」
「あのえっと」
「今回は見逃すけど程々にしないとコネシマさんに言いつけるからね」
「スミマセンデシタ」
「というよりもコネシマさんには言う権利がないと思うけど」
「コネシマには言わなくても真奈美としんぺい神には言っちゃうかも」
「ほんに、堪忍してください」
「急な、京都弁きたな」
そんなこんなで探偵社に接触する時間が迫ってきたので雪子姐さんとクレハ姉さんは護衛に行き、私達はしっかりと武器の点検と資料の確認をして予定の時刻になり探偵社に向かった。
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作者名:豆腐野郎(元やつがれちゃん) | 作成日時:2019年7月2日 7時