第十六話:束の間の休み ページ16
クレハ視点
今日は探偵社に向かう前日な為幹部を除いた軍のほぼ全員が休日をとっていた。
私は今日だけは仕事をせずに休日を堪能してやろうと思い昨日棗と共に決めたヨコハマにあるスイーツ店でケーキと紅茶を頼んでまったりしている。
そして目の前では棗が美味しそうにケーキを食べていて私もみかんをふんだんに使ったケーキを食べながら帰りにルージュにみかんゼリーを買ってやろうと考えながら窓の外を見るとアミとよく似た少女とマチオによく似た少年と鬱大先生によく似た(絶対本人だと思う)人物がケータイショップから出て行くのが見えて私はついに鬱大先生はロリコン&ショタコンになったのかと思い通報しそうになった。そうすると棗がめんどくさい事になったんだなと言いたげな目線を送ってきたので私は
「めんどくさい事ではないんだけど鬱大先生がマチオとアミと思わしき人を連れてた」
私はそう言いながら窓の外に目線を送ると棗は紅茶を一口飲んで呆れたように
「ついにロリコン&ショタコンになったんだな」
と棗が言うと私は確かにと思い少し笑って私も一口紅茶を飲んだ。
「それにしても大先生は電子系には強いのによくガバるよねぇ」
「でもたまに電子系のやつでもガバってウイルスにパソコンが感染したよね」
「そう、それでトントンが怒って大先生を正座させて説教してたよね」
「その間はチーノが異能力を使って対処してたなぁ」
そんな思い出話をしていると今度はいつもとは違う服(レディーススーツ)を着ている雪華が私達の居る店の付近にある古本屋に入っていく姿が見えて今日は本当に厄日なのかなぁと一人悶々と考えていると棗が何かを思い出したかのように話し始めた
「そういえば、ルージュにお土産を買わなくちゃ」
「あぁ、今日の事ルージュに伝えたら確かみかんゼリーを買ってくるように言われたね」
「買うのメンドイ…」
「まぁまぁ、その分ルージュには仕事をしてもらうからねぇ」
「それじゃぁ、早めに行って帰ろうか」
「そうだな」
そんな会話をしながら私達はお会計を済ませてルージュから頼まれたヨコハマにある少し値段が高いみかんゼリーを買うために店を後にした。
第十七話:ウクレレ少年の正体とは→←第十五話:とある日の血塗れ童話劇
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作者名:豆腐野郎(元やつがれちゃん) | 作成日時:2019年7月2日 7時