第一話:我々の朝 ページ2
----私はそのとき昨日の自分を少し恨んでいた----
確かに私は昨日
だが今日起きてみると爆発音と共にトントンの怒号が聞こえてその後焦げ臭いにおいとゾムとシャオロンが言い訳をしている声が聞こえた。
私にとっての平穏な朝はどこに消えたのだろう。
そんな事を考えながら私は赤色の軍服に着替えて様子を見に行く。
爆発現場の近くに行くと焦げ臭いにおいとさらに煙が辺りを充満していて掃除が大変そうだと他人事のように思っていた。
だがそんな思いも一瞬で泡沫のように消え去った、それと同時に私は目の前にいる真奈美に殺される覚悟を決めなければならなくなった。
「ルージュ、昨日は仕事をよく放棄してくれたねぇ」
「だって昨日は総統に書類を手伝うように頼まれてそれを承知してしまったんだよ」
「それにその後次の交渉相手のなんとかかんとか軍とかとの交渉するものを考えてたから仕事をするのを忘れてた」
「交渉相手の名前を忘れるなよ」
「じゃあ、真奈美は覚えてるの?」
「それは、ルージュの仕事だし私が勝手に見ていい代物じゃない」
「だったら真奈美に言う権利ないじゃん」
「それはそれだから。でも昨日ルージュの分の仕事をやってたのは菜奈少尉と
真奈美からそんな忠告を受けてこれは死んだかもしれないと本気で思う。
そしたら私達の目の前で説教していたトントンがこちらに振り向いて質問をしてきた
「ルージュと真奈美、グルッペン知らへんか?」
「総統また仕事をこの馬鹿みたいに放棄したんですか」
「真奈美、それは酷くね」
「馬鹿に馬鹿といって何が悪い」
「馬鹿馬鹿言わないでよ。私の心は硝子のハートなんだから」
「ちょっと黙ってて」
「酷い」
そんなコントを続けていたらトントンが咳払いを一回してもう一度聞いてきた
「しっかしホンマにグルッペンどこに行ったんやろなぁ」
「そう言えば今日、総統はオスマンさんとエーミールさんを連れて甘味巡りをしてくると言ってたような…」
その瞬間トントンの眼鏡がピキッという音と共に少し割れた
「そうなんやなぁ…甘味巡りとは良いもんやなぁ…仕事の量を倍にしてやりましょうかね」
そう言って総統室に行ってしまい残された私達は爆発現場の掃除を淡々とやり始めた
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:豆腐野郎(元やつがれちゃん) | 作成日時:2019年7月2日 7時