33話 弥三郎視点 ページ34
『だったらさ…守るために戦ったらどうかな?』
守るため…?
「守るため…?」
思った事を口に出すと『そうだよ』と地獄は微笑む
家臣や父上に言うと何時も怒られたりするのに地獄は怒らない
私はつい嬉しくて涙を流す
『はい』
「えっ…?」
地獄は黒く月の刺繍がしてある手拭いを私に差し出す
『擦ると赤くなっちゃうよ』
私は「ありがとう」と言い、手拭いを貸して貰う
その優しさに私は涙をまた流す
「何をしておる」
「松寿丸…」
急に現れた松寿丸に驚き気づく
地獄の姿がない事に…もしかして幻覚かなと思ったが渡された手拭いがある
地獄…また会いたいな
「松寿丸…私、いや俺は頑張るぜ!!」
「!」
松寿丸は目を見開く
待っていろよ地獄…必ずまた会いに行くからな!!!
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舞姫 - イメージ画像を描きたいけど、描いてからってどうしたらいいですか? (2017年1月3日 18時) (レス) id: f50ff2d6e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月読巫女 | 作成日時:2016年11月12日 2時