【彩←ＫＺ】＊だって俺たち男子だから＊ 下 ネタ 注意！ ページ11
「おい、絶対に大きな物音は立てるなよ」
俺は、そう言って静かにアーヤの上にブランケットを被せた。
机の上で、アーヤは軽くスゥスゥ・・と寝息を立てて、眠っていた。
それはいきなりのもので、俺たちがＫＺ会議をしている途中、ふとアーヤのところを見ると、すやすやと目を閉じて机にひっぷしていた。
「・・こんなになるなんて、アーヤ、相当疲れてたんだろうな」
「立花も苦労人だな」
栗色の柔らかくて細い髪が、少しボサボサに絡み合っていて、アーヤが寝息を立てるたびに、軽く舞い上がっている。
少しだけ、頬と唇が紅潮している。
閉じた瞼から、少しだけ涙液が滲んでいる。
あ・・、、
「・・エ 口 くね？」
「「「・・・・・は？」」」
小塚を除く、全員のＫＺがそう同調して(反射的にだと思うが)俺の方を凝視してきた。
「お前、立花をそう言う目で見てるのか？」
すぐさま口を出したのは、上杉だ。
「まぁ・・若武は健全な男子だからね。しょうがないさ」
と言って、(同い年にも関わらず)大人の余裕で俺を見つめる黒木。
「・・アーヤとお前が同じ学校在籍じゃなくて安心したわ」
若干軽蔑した目で見つめるのは美門。
「あ・・あぁ・・えっと・・」
どこか戸惑った様子なのが、小塚だ。
「・・・お前らさ、そこまで反論姿勢だけどさ・・正直、アーヤに対してそんな感情をまったく抱いたことないって言える奴、いるのかよ」
俺がそう言って、ＫＺを見つめると、上杉は顔を真っ赤にし(あ、こいつって意外って純情じゃん)、黒木どうともとれないような笑みを浮かべ、美門はどこか痛いところを付かれた様に苦笑いし、小塚は目をうつぶせて申し訳なさそうな顔を浮かべた。
・・あ、やっぱ皆思ってるんじゃん。
「だって俺たち男子だからね。しょうがないとは思うよ」
「・・・たしかに、立花をまったくそういう目で見てないと言えば・・」
「まぁ、嘘になるな」
「僕だけじゃなくて、なんだか安心したよ、、」
「な、だろ！？結局のところさ、アーヤにそういう感情抱いちゃうじゃんか」
俺はそう言って、アーヤを見つめる。
恋愛感情と、そういうことに興味が沸くことは紙一重だと聞いた。
俺の場合も、アーヤが好きだ、という気持ちからその感情が沸いて出たのかもしれない。
でもなー、ＫＺ全員からそういう感情の的にされてるって、アーヤも中々苦労人だ。
続く。
【彩←ＫＺ】＊ＫＺがアーヤにデレてるだけ＊→←【小彩】＊可愛いから苛めたい＊ （リクエスト、ドＳな小塚くん！より）
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さまー - アーヤが美門って呼んでるから翼って読んでて欲しいです！ (5月24日 20時) (
レス) @page25 id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
pua - 砂彩書いて欲しいです！ホント面白いです！わたしもこう書けるようになりたいっ！ (2021年5月18日 13時) (レス) id: b5e633d6ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆっゆっち - 黒彩もっと見たいです！体に気を付けて頑張ってください (2020年7月5日 20時) (レス) id: 14eff17734 (このIDを非表示/違反報告)
間葉 - 黒彩がみたいです！ (2019年3月29日 23時) (レス) id: 8e4a69fdea (このIDを非表示/違反報告)
mimiko(プロフ) - すごく面白いです！美彩の作品をもっと読みたいです☆更新頑張ってください☆ (2018年3月25日 17時) (レス) id: 5555f18d7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルグラ | 作成日時：2017年10月27日 16時
