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「これがAくん？イケメンやな」
「えーめっちゃ美人！仲良うしたってや」
「ショッピくんの友達なんやろ？」
.
空色
紺色
赤色……
綺麗な瞳の色だ。
ショッピくんに負けないくらい。
それが彼らの第一印象。
みんな宝石を埋め込んだような、
神秘的な瞳を持っている。
彼らは俺たちが遅れてきたにも関わらず、快く迎え入れてくれた。
騒がしいけどいい人たちであることは確かだ。
「あ、俺ショッピくんの先輩のコネシマですー。仲良うしたってください」
「コネシマさんは半径1m以内は近づかないでください」
「なんや、えらい過保護やん」
「ショッピくん割と嫉妬深いんちゃう？」
あははは、と笑い声が飛び交う。
楽しげな人たちだな。
.
そしてショッピくんについて少し分かったことことがある。
ショッピくんは彼らにとってかけがえのない後輩であって、
仲間であって、
形容しがたい存在であること。
彼らはショッピくんと多くを共に過ごしてきた。
きっと俺よりも沢山のショッピくんを知っているんだろう。
そう思うと何となく、
羨ましく感じる。
…俺にとってショッピくんって何なんだろう。
「ちょっとヤキモチ妬いとるん？」
ふと、頭上から柔らかい声が降ってきた。
糸目の彼は俺の肩に手を置き、ふふふと微笑む。
『あ、オスマンさん…』
「安心しぃや。あんなショッピくん見たことないで」
『え、そうなんですか』
「おん。特別なんやろな、Aくんが｣
特別…。
『俺、好かれてますかね…ショッピくんに』
「え？」
『え、あ、いや。ちょっと気になってて』
分からないんだ。
彼を好きになる度に、不安になる。
普通でいたいのにこの感情は何なんだろう。
「好かれとるやろな。怖いくらいに」
オスマンさんは少しだけ考えるような仕草をしてそう答えた。
それから、まるで全て最初から分かっていたように
ゆっくりと目が開かれる。
深緑の、翡翠のような瞳がこちらを見つめてきた。
「でもなぁ」
.
「Aくんは、どうなん？
ショッピくんのこと "ちゃんと" 好き？」
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作者名：さらさらさん | 作成日時：2019年11月23日 19時
