6話 ページ7
『……なるほど、そういうことでしたか。念のため聞いておきます。幻想郷、博麗神社及び博麗の巫女…いずれかの単語に聞き覚えは？』
ここが、聞き覚えのない地名ならば、可能性としては2つ。
1つ目は、ここは一応幻想郷だが、私が気付かなかっただけの場所であるということ。
2つ目は、ここが…外の世界だということだ。
これで、知らないようであれば後者で確定だが…。
ちらりと5人を見やれば、お互いに顔を見合わせて首をかしげている。
？「ごめんね、俺たちには聞き覚えがないかな」
『…そうでしたか、ありがとうございます』
そうなれば、外に放り出された理由なんて簡単だ。
紫さんのイタズラか、もしくは…何らかの力により、博麗大結界から引きずり出されたか。
一人で思案していると、あ、と思い出したように声をあげた癖っ毛の男性。
松田「そういや、お前だけに自己紹介させといて俺たちはしてねぇな。
俺は松田陣平だ」
萩原「俺は萩原研二だよ！よろしくね、セツナちゃん」
伊達「俺は伊達航。よろしくな、嬢ちゃん」
緑川「俺は、緑川唯って言うんだ。よろしくな」
『…松田さん、萩原さん、伊達さん、緑川さん、ですね。よろしくお願いします。
…とは言っても、目も覚めましたし帰る方法を探さなくてはいけないので、私はこれで…』
萩原「待って、今は夜中だよ！？…ここ、松田の家だけど多分泊まって行っていいと思う！」
松田「さすがに、こんな時間にお前くらいの子供をフラフラさせとく訳にはいかねぇから、別に構わねぇよ」
『…いえ、さすがにそれは。…と言うより、子供…？』
緑川「…ん？君、何歳だ？」
『えっと……数えるのはもうかなり昔にやめてしまっていますが、……1000は越えているかと。』
「「え？」」
おおよその年齢を言ったとたん、全員に一斉に聞き返される。
『えっと、ですから…おそらく1000歳は越えていますよ。』
もう一度それを言うと、全員がフリーズした。
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：犬走セツナ | 作成日時：2019年8月20日 9時
