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そんな風に図書館に通う日々は平日が億劫になった



 

 だって彼女に会えないから。









 今日は月曜日、彼女に会える土日まで遠いな‥





 そんな風に落ち込みながら秘密の場所へ









 だけどそこで思わぬ光景









 「‥えっ、」





 思わず声が漏れてしまった




 



 だって、彼女がいたから







 しかも私服じゃなくて、セーラー服





 イヤホンをして勉強していた









 よかった、声は聞こえていないみたいだ









 






 ‥もしかして俺、幻みてる?









 そんな風に思って目を擦るも、彼女はそこにいる




 ‥現実なんだ





 







 だけど、どうして?



 今日は月曜日、中学生の彼女はいないはずなんじゃ、?







 一旦冷静になろうと、荷物を置いて開いた場所へ移動する





 すると



 
 「あ、阿部じゃん」




 と声をかけられた




 彼の名前は鳴海悠斗(なるみゆうと)

 俺と同じ学部で、同じ大学院に進学した仲の良い友人







 「‥あっ、鳴海‥」



 「?、 何をそんなに焦ってんの、?」




 


 先程の動揺を隠しきれなかったのか、


鳴海は不思議そうな顔をしてこちらを見てくる








 「いや、驚いただけ、」




 「そっか、それよりさ‥」



 と人が多いテーブルスペースに移動して他愛もない話を始めた








  すると、




 「あの子かわいくない?」

 「え?あ、ほんとだ!かわいい〜」

 「あれってどこの制服だっけ?かわいいわ〜」




 と後ろの男女グループが話してるのが聞こえてきた



 ‥まさかな




 俺にはその人物に心当たりがありすぎるぞ



 鳴海にも聞こえていたのか、面白そうに辺りを見渡し出した



  そして



 「あ、いた、あの子だ!」





 と言う彼の視線の先にいたのは、やっぱりあの子で





 「セーラー服かぁ、良いもんだねぇ」


 「その顔でそのセリフはアウトだね」
 

 「ははっひどいなぁ」


 なんてケラケラ笑う鳴海






 ‥やっぱりかわいいなぁ



 こうやってじっくり見る機会はあまりなかったので、ついつい見てしまう






 周りの人も何人かコソコソと彼女について話してる



 やっぱり客観的に見てもかなり可愛いよなぁ





  だけど、



 彼女のことは俺だけが知っていたかったな、なんて









 勝手な嫉妬が胸を渦巻いていた

◎→←◎



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作者名:○。仏御前。 | 作成日時:2020年5月30日 16時

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