３１.試合後 ページ30
結論から言うと、勝った
先程藤堂と試合をし、思惑通りめっためたのボッコボコにしたAは幹部らにビビられつつも水浴び中だ
「そんなに弱いと思ってたのかよ」
水を拭いながらそう呟くA
少し離れた水場にいるにも関わらず、負けて悔しがっている藤堂の声が聞こえてきた
その叫び様にくつくつと笑っていると、ふと後ろから目隠しをされた
「...沖田」
沖「よく分かったね」
沖田だった
「何も見えない、手ェ離して？」
沖「んー？ダメ」
何でだ....
「...俺、強かった？」
離してもらうのは諦めて問う
沖「うん、平助もみんなも驚いてたよ」
僕もだけど、と笑う沖田。
沖「初めて会った時はそんなに強くなかったのにどうして急にこんな強くなったの？」
初めて会った時...あの夜のことだろう
「あの時は久しぶりだったからさ、君は羅刹と違って自我があるから久しぶりの相手には厄介だったよ」
思い出して自分で自分の言葉にうんうんと頷く。
刀をしっかり受けてそれを払うというだけの行為が久しぶりだった俺には腕が攣りそうになるほどにキツかったのを今でも覚えている
沖「よくまぁ刀ほとんど使わないでここまで来れたよね」
「喧嘩は無かったなぁ、ぁ、でも人売りに捕まりかけた時は流石に使ったよ」
手拭いで顔を拭きながら飄々と答える
沖「え、人売りに？」
「いい顔してる、こいつは売れるゼェ...みたいな？」
自分のアホさにケラケラと笑ってしまう
沖「ちょっと、笑い事じゃ無いでしょ。危うく売られかけてたんだよ？」
「ダイジョーブ！俺、強いし？人売りなんて血祭りよ」
とか言いつつ結局峰打ちで逃がしてやるあたりAも甘い
「にしても、手ェ離せって」
沖「やーだ」
嫌だて.....餓鬼じゃあるまいし
「何がしたいんだよーこれじゃあお前と顔見て離せないだろ？手ェ離せよー」
沖田が黙った。
そして、ゆっくりと手が離れる感覚に目を開ける
その時、ふと視界が暗くなった。
何が起こったかと思ったが、髪のさわさわとする感触からして沖田が壁になっているのだろう
じわじわと思考も行動し始め、やっと気付いた。
超至近距離で瞳を閉じている沖田
触れる髪
唇に柔らかい感触
「.........ッんっ！？」
沖田に口づけられていた
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おぼろどうふ(プロフ) - ご指摘ありがとうございますm(__)m (2019年1月24日 19時) (
レス) id: d582d9217b (このIDを非表示/違反報告)
2代目カニ(プロフ) - これはBL...なのですかね？もしそうするならフラグを建てないとルール違反となりますよ。 (2019年1月24日 16時) (レス) id: c492dc8f7d (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2018年12月8日 13時) (レス) id: d582d9217b (このIDを非表示/違反報告)
自称イケメン(プロフ) - 狐くんがかわいすぎますね…、、、沖田くんがキスした時いいぞ、もっとやれと思ってしまいましたｗこれからも頑張ってください！応援してます！ (2018年11月21日 22時) (レス) id: c32d508c2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真紅 | 作成日時：2018年8月11日 8時
