２７.斎藤の提案 ページ26
千鶴を新選組で預かって早数日。特に代わり映えもしない日々を送っていた。
「雪村ちゃん」
あの日から俺は千鶴の部屋に定期的に訪れていた。
理由もなく訪ねては他愛もない話をして帰るのだ。
今日は街で買ってきた金平糖を持って来た。
雪「Aさん、今日はどうなさったんですか？」
「今日は金平糖を買って来たよ、食べよ？」
ほいっと出すと、千鶴は目を輝かせて来た
妹のようでなんだか可愛い
千鶴の前に小さな星がたくさん入った瓶を置くと開けてもいいかと言うように幼子のような笑顔でこちらを見てきた。
苦笑いを浮かべつつ頷くと宝箱でも開けるようにワクワクとして開けていた。
......いや、たかだか金平糖でも囚われのこの子からしたら宝石も同然なのだ。
「雪村ちゃんはさ、外に出たいと思わない？」
突然の問いかけに驚いた表情を見せた千鶴だったがやがて悲しそうな笑みを浮かべた。
雪「私は何もできないただの邪魔者でそれでも生かしてもらっている身........願うことなんておこがましいんです」
あまりに悲しそうな千鶴に俺は何かしてあげたいと思った。
「そうだ。土方に頼もう」
雪「えぇっ！？またですか！」
「だってもう土方に頼むくらいしか方法がない」
雪「そ、うですよねぇ.....」
でもなぁ...と悩む千鶴にもう一声かけようとした時
斎「失礼する」
はじめ君が来た。
「やぁはじめ君...布団？雪村ちゃんにか」
斎「あぁ」
ドサッと布団一式を置いたはじめ君はそのまま部屋を出て行こうとした。
雪「ま、待ってください！」
と、千鶴がはじめ君を呼び止める
雪「私、父を探しに外に行きたいんです...！！」
はじめ君は千鶴のそんな姿を見て考えた。
「巡察に同行するって手もあるよね？」
Aが助け舟を出すと千鶴は、はっとなりまた必死に懇願した。
雪「私も同行させて貰えませんか！？」
しかしはじめ君は渋っている。
はじめ君が言うには、巡察はいつ何が起こるかわからない命がけのものだから危ないと
雪「わ、私だって護身術くらい心得ています...小太刀の道場にも通っていましたし...」
後半が小さくなったのはきっと命がけ、と言うところが少し不安だったからであろう。
はじめ君は少し考えた後に
斎「ならば、俺が試してやろう」
そんなことを言い出した。
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おぼろどうふ(プロフ) - ご指摘ありがとうございますm(__)m (2019年1月24日 19時) (
レス) id: d582d9217b (このIDを非表示/違反報告)
2代目カニ(プロフ) - これはBL...なのですかね？もしそうするならフラグを建てないとルール違反となりますよ。 (2019年1月24日 16時) (レス) id: c492dc8f7d (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2018年12月8日 13時) (レス) id: d582d9217b (このIDを非表示/違反報告)
自称イケメン(プロフ) - 狐くんがかわいすぎますね…、、、沖田くんがキスした時いいぞ、もっとやれと思ってしまいましたｗこれからも頑張ってください！応援してます！ (2018年11月21日 22時) (レス) id: c32d508c2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真紅 | 作成日時：2018年8月11日 8時
