１７.狐の甘え ページ17
あの後、土方も思い出してくれたようで一気に警戒は解け歓迎ムードに変わった。
土「そうか、お前あの時の狐の餓鬼か」
懐かしむようにそう問いかけた土方
...と、今まで散々待たされていたガタイのいい男達3人組が痺れを切らしたように話に入ってきた。
？「なぁ近藤さん！そいつ誰なんだよ？」
身長と同じくらいの長い髪を高いところで結った身体の小さな男にそう問いかけられる近藤さん。
「申し遅れたな。俺の名は稲荷A、妖狐の郷の秘蔵っ子だ」
近「名前を言っても大丈夫なのか？」
昔のことがあるから近藤さんは心配そうに俺の顔を伺ってきた
「あぁ、掟も何ももう郷は無くなってしまったからね」
俺の一言にその場の空気が静まり返った。
郷が無くなった。それはつまり何者かが村を襲ったということになる。
近「まさか......そんなことが」
「あったんだよ、まぁこっちも抵抗したんだけど」
村中の家や塀、道具などに化けて隠れたのだが狐の里ということもありその考えは読まれていたらしい。
奴らは羅刹を放ったり村に火を放ち、全てを燃やし尽くそうとした。
「ほんっと......殺してやりたいわ」
はは、と自虐的に笑うA
近「......よし、こい！」
「え？」
突然、近藤さんが腕を広げた
「えっと...？」
近「そんな辛い思いを数十年、持ち続けてきたんだろう？それは俺たちが考えられないほどに大きな辛さだと思う」
だから、と近藤さんは笑顔で言った。
近「今はドンっと誰かに預ければいい！一瞬でいいんだ、今だけ俺の胸にドンと飛び込んでこい！」
そんな簡単なことを言った近藤さんは子供のような無邪気な目で俺をみた。
そんな目に俺は...
「こ、ここに。俺をここに置いてください！」
甘えてしまいたいと思ってしまった。
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おぼろどうふ(プロフ) - ご指摘ありがとうございますm(__)m (2019年1月24日 19時) (
レス) id: d582d9217b (このIDを非表示/違反報告)
2代目カニ(プロフ) - これはBL...なのですかね？もしそうするならフラグを建てないとルール違反となりますよ。 (2019年1月24日 16時) (レス) id: c492dc8f7d (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2018年12月8日 13時) (レス) id: d582d9217b (このIDを非表示/違反報告)
自称イケメン(プロフ) - 狐くんがかわいすぎますね…、、、沖田くんがキスした時いいぞ、もっとやれと思ってしまいましたｗこれからも頑張ってください！応援してます！ (2018年11月21日 22時) (レス) id: c32d508c2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真紅 | 作成日時：2018年8月11日 8時
