逮捕１０ ページ10
じぃっ、と安室さんの視線が突き刺さる。
なんですか？と聞くために顔を見てギョッとする。
『ふ、降谷さん･･･顔真っ赤ですけど･･･』
「気のせいだ」
『かなり酔ってますよね？』
「･･･酔ってない」
『今の間は？？？』
「あー、安室は疲れて余計酔いがまわってるんだ。気にしないでくれ」
困ったように頭を掻きながら説明する伊達さん。
安室さんは相変わらず私をじっと見て眉をひそめている。
「やっぱり気に食わない」
『何が』
「君みたいな顔だけの子に松田が惚れるなんて、納得いかない」
『まーだ言ってるんですか･･･朝の謝罪は一体･･･』
「きみはまつりゃのどこがすきなんら！(君は松田のどこが好きなんだ)」
『いや好きとか言ってないです。っていうか呂律まわってませんよ』
「おいゼ･･･安室、絡み酒はカッコ悪いぞ〜。高野ちゃん、ごめんな？」
日色さんは若干苦笑いしながら安室さんを移動させた。
やっぱあの人保護者だな。
そうすると、私の隣は必然的に萩原さんになるのだが。
萩原さんは松田さんの様子をチラリと窺って、私にそっと耳打ちした。
「高野ちゃん。今から言うこと、誰にも内緒だよ？」
『え？あ、はい』
「さっきは安室がこの飲み会を提案したって言ってただろ？」
『ええ』
「実はあれ嘘で･･･ホントは陣平ちゃんが提案したんだよ」
『！？な、何で松田さんが･･･？』
萩原さんは苦笑いをして頬を掻いた。
陣平ちゃんがあんなこと言うなんてさ、と付け足して。
「君と別れて11時間後のことなんだけど･･･陣平ちゃん、よっぽど仕事で疲れたのか「会いてー」とか「癒し･･･」とかブツブツ言ってデスクに突っ伏してて」
『そ、それで何故私に繋がるんですか？』
「ん？そりゃあもちろん、陣平ちゃんが会いたがってるのは高野ちゃんだし。あいつにとっての癒しって高野ちゃんだろうし」
『私が癒し？？？』
予想も出来なかった言葉にめちゃめちゃ声が裏返る。
それが面白かったのか、萩原さんは声を上げて笑ってた。
は、恥ずかし･･･！！
「あははっ！自覚してない？君はすごく可愛いよ」
『へっ！？は、はは･･･そういう冗談は心臓に悪いです･･･』
「･･･冗談じゃないって言ったら？」
『え』
「おい萩！こっち来て飲め！！」
「はいはい。じゃあね」
零さんに呼ばれて立った萩原さんの背中を見つめる。
･････イケメンのやることは分からん･････。
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霜月千(プロフ) - まじか、めっちゃ面白いのに更新停止中なのか…(´・ω・｀)いつかの更新を首を長くして待ってます！頑張ってください‼︎ (2022年8月3日 18時) (
レス) @page23 id: daaa59ce20 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです！降谷さんと赤井さん、爆処組と諸伏さんのやり取りが好きすぎる笑笑、更新待ってます！頑張ってください！！ (2020年5月19日 9時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
豪秋(プロフ) - 凄い面白いです。なんか松田さんが夢主にデレッってしたり、回りに嫉妬してる松田君が可愛い！最高！降谷さんの警戒心？も可愛い！文才力が凄い！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月6日 7時) (レス) id: abe3eae12b (このIDを非表示/違反報告)
ri_ookami(プロフ) - 続きが気になります…！とても面白いので続きめちゃくちゃ欲しいです！ (2020年5月3日 12時) (レス) id: 66f5bcda1b (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続きをください！ (2019年6月19日 23時) (レス) id: 14e676a59f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2019年1月31日 22時
