街中歩いてたら逮捕されたんですが。【松田陣平】

逮捕７ ページ7

松田んの後ろには、萩原さんともう一人知らない男性がいた。


私の家の前にイケメンが勢揃いしてる･･･怖い･･･。


「おい零･･･何やってんだ？」

「松田･･･それに他の奴も、何でここに？」

「諸伏が松田に電話してて、そこに俺と伊達がいたから♡」

「ついてくんなつったのに･･･それより俺の質問に答えろ」


安室さんは私から少し距離を取って、「何も？」と笑った。

嘘くさい。


みんなもそう思ったのか、日色さん達は呆れたように肩を落とし松田さんは小さくため息をついた。


「どうせお前のことだ、高野の素性を調べ上げて怪しいと思ったから来たんだろ？」

『えっ！？調べた！？っていうか怪しいんですか私って！』

「･･･松田。悪いことは言わない、この子は止めておいた方がいい」


安室さんの言葉に、その場の全員が目を丸くする。


私どんだけ危険人物扱いなんですか･･･。


「･･･理由は？」

「まず貴方、「恋愛経験がない」って嘘ですよね？」

「え゛･･･ほ、ホントですよ？ホント･･･」

「分かりやす･･･」


日色さん、シャラップ。


「付き合っていた男に散々振られたこと知ってますけど？」

『な、何でそれを･･･』

「しかも理由が？「酒ばかり飲む」？「酔うとめんどくさい」？･･･はっ」


馬鹿にするように見下され、イラッときた。

イケメンだからって何でも許されると思うなよ！！


あーそうですよ！酒止めなかったら別れるって全員に言われましたとも！！


でもそれ以上に酒が大好きなんだもの、仕方ないよね！！！


「仕事で疲れた松田を労うどころか、酒飲んでぐうたらしてるんだぞ？そんな女と付き合ったら絶対後悔する！」

『付き合う？？なに言ってるんですか。松田さんとはお付き合いしないので別に関係ないです』

「は？？？松田と付き合えない？理想高すぎるだろ」

『何なんですか貴方！くっそめんどくさいですね！！！あと付き合えないとか言ってないです！』


私、安室さん苦手かもしれない。上から目線なところがなかったら好きなのに。
あとゴリラ(小声)


「ったく･･･とにかく零、高野に謝れ」

「何故俺が」

「扉を壊したのと侮辱した件で」

「･･･扉壊して悪かった。あとで弁償する」


降谷さんは不満そうに目を逸らした。

そんな彼の様子を見て、松田さんは深くため息をついた。


「零」

「･･････馬鹿にして悪かった」

『い、いえ』



めちゃくちゃ声小さかったけどまぁいいか。

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