逮捕20〜降谷side〜 ページ20
※ここでは、赤井さんがFBIで、降谷さん達が公安ということはお互い知っています。
でも組織には何とかNOCバレしてないぜ!っていう無理矢理設定です※
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あまりにも静かな部屋に、おい、と低い声が響く。
僕はその声の主を軽く睨みながら、わざとらしい笑みを作って応えた。
「何ですか?僕は軽く睡眠を取りたいので貴方と話している暇はないんですけどね」
「携帯」
「は?」
鳴ってるぞ、とタバコに火を点けた奴の顔から、胸ポケットの携帯に視線を移す。
・・・ああ、僕のが鳴ってるのか。なら最初からそう言えばいいものを。
隣にいるヒロにしか聞こえないくらい小さく舌打ちしてから電話に出る。
ベルモットか?ジンか?
「もしもし」
『あ、もしもし!安室さん?』
思わずソファに携帯を投げつけた。
ヒロはおろか、赤井も目を丸くしている。
いや待て。今、耳元で聞こえた声は何だ?
ものすごく聞き覚えあるんだが。
でも彼女からかけてくる理由なんてないはず。
まさか、松田達にさえ連絡できないような緊急事態が起こったのか・・・!?
とりあえず、赤井に聞かれるのは嫌なので出来るだけ小声で話す。
「ど、どうした・・・?」
『あ、今大丈夫ですか?』
「手短に済ませてくれると助かる」
『分かりました。実は安室さんに聞きたいことがあって』
「聞きたいこと?」
『安室さんのオススメのお酒ってあります?』
「知るか!!!!」
二度目の携帯投げ。
いや違う。やめろ、そんな目で見るな二人とも。
これは完璧にあの女が悪いだろう!?酒なんて僕の知ったことじゃない!!
「どうした?降・・・バーボン。身内(公安)の人間からなら普通に話してくれて構わないが」
「うちとは一切何の関係もないバカ女からの電話ですよ!!!」
「ば、バカ女・・・?」
『もしもしー?』
僕の気も知らず能天気に話してくる高野に苛立ち、普通の大きさで話し出してしまった。
これはもう僕は何も悪くないだろう。うん。
「そんなくだらない用でかけるな!大体、他の奴に聞けばいいじゃないか!」
『いやー、松田さんや萩原さんに聞いたんですけど、何か喧嘩になっちゃって。この際安室さんに聞こうって・・・あとで伊達さん達にも聞きますけど』
「あいつらバカなのか?」
『ってことで教えてください!』
「今すぐ殴りに行っていいか???」
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霜月千(プロフ) - まじか、めっちゃ面白いのに更新停止中なのか…(´・ω・`)いつかの更新を首を長くして待ってます!頑張ってください‼︎ (2022年8月3日 18時) (レス) @page23 id: daaa59ce20 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです!降谷さんと赤井さん、爆処組と諸伏さんのやり取りが好きすぎる笑笑、更新待ってます!頑張ってください!! (2020年5月19日 9時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
豪秋(プロフ) - 凄い面白いです。なんか松田さんが夢主にデレッってしたり、回りに嫉妬してる松田君が可愛い!最高!降谷さんの警戒心?も可愛い!文才力が凄い!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月6日 7時) (レス) id: abe3eae12b (このIDを非表示/違反報告)
ri_ookami(プロフ) - 続きが気になります…!とても面白いので続きめちゃくちゃ欲しいです! (2020年5月3日 12時) (レス) id: 66f5bcda1b (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続きをください! (2019年6月19日 23時) (レス) id: 14e676a59f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2019年1月31日 22時