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side.Hokuto
『..では、今日はここまで。次回からは・・』
講義の終わりを告げられ、学生たちが各々動き出す。
隣を見れば健やかに、そして静かに、逞しい腕を枕に眠る彼。
顔がこっちに向いていたので、気持ちよさそうに寝ているそいつのほっぺたを割と強めにぐりぐりと人差し指でつつく。
「・・う、んん゛」
「おい、終わったぞ。起きろよ」
「ぁれ、まじだ・・・」
寝ていた張本人は目をごしごしぐりぐり。
講義をまじめに受けていた生徒たちはもうとっくに講義室を出ていってしまっていた。
「ほら、行くぞジェシー」
「うわーまじやらかしちった」
のわーっとでけぇ身体伸ばしながら言われても。
「いや今日だけじゃねえだろ」
ジェシー、こいつは講義中よく寝ている。
なんで俺と同じ大学、同じ学部に入ったのかが謎なくらい。
「・・まじ、なんでよ」
おっと、つい声に出てしまった。
「ん〜？なにがぁ？」
「あー、いや、お前なんでこの大学選んだのかなって。よく寝てるし」
寝起きでさぞ気持ちがいいだろう、間延びした彼の声に呆れながらもさっき脳内で浮かんだ疑問を口に出す。
んん〜、と彼は腕を上げ背伸びをした後、そんなの・・と続ける。
「北斗といるのが楽しいから」
「・・え」
なに、それだけ？
俺の脳内がさらにクエスチョンマークを増殖させた。
「それだけか？って思ったっしょ」
「・・思った」
「DAHAHA！！顔に出すぎ！」
彼独特の豪快な笑い方が今ばかりはうざいと思う。
だって、俺の疑問わかってるのに答えてくんねぇの。
「うお、また顔に出てる！AッHAわかりやすぅ〜！」
・・・きっと俺の顔はムスッとしている。
実際してるんだよムスッと。俺といるのが楽しいから？そんなの大学に入る理由になってない。
「もっと、なんか具体的にさあ・・」
「北斗！帰ろ！」
「て、ちょ！俺の話聞けよ！」
「おっれのはっなしをきけぇ〜♪」
「おい！気持ちよく歌ってんじゃねぇよ！・・待てって、もう！！」
寝て元気になったのか上機嫌にさっさと講義室を出ていく、俺より少し高く広い背中を慌てて追った。
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Maa(プロフ) - 玲奈さん» 初めまして、コメント有難うございます！もうめちゃくちゃ嬉しいです！！私自身この2人が特に好きで、また違うお話を執筆中ですので、公開した時には是非覗いて頂ければと思います！これからもよろしくお願いします(*'д'*) (2020年4月29日 21時) (
レス) id: 589bb567ff (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - はじめまして！ジェシほく探していたらこの作品に出会いました！二人の雰囲気にとてもほっこりしました(^∇^)また書く機会があれば、頑張ってください！ (2020年4月29日 10時) (レス) id: af770f64fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maa | 作成日時：2020年4月25日 23時
