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自分が頭を悩ませている間、ハニヒョンはずっと自分の顔を見ていたらしかった。眉間に寄ったシワを見て、ハニヒョンが笑う。
いつものイタズラをするときの悪い顔じゃない。
これは、あれだ。
JH｢スンチョラとAは、俺たちの中で１番付き合いが長いでしょ」
DN｢6年、だっけ？」
JH｢そうだよ」
JH｢6年間、何があっても隣にいたんだよ」
6年。小学生の頃を振り返れば短いようで、練習生としての期間を考えると逃げたくなるように長いそれが、スンチョリヒョンとAがここで過ごした時間だった。
一緒に頑張ってきた誰かが辞めても、年上年下関係なく同じ練習生たちがデビューして行ってもずっと2人が一緒にいた時間。
呼ばれれば無条件に駆け付けて、呼ばれなくてもふらっと隣に並ぶことがあって、そんな２人を誰かが熟年夫婦みたいだとそう呼んだ。
きっと、その言葉のほとんどは冗談だったんだろうけど、それでも自分は妙に納得できなかったのを覚えている。
夫婦とか親友とか、そんな風にぱっと一言で表現できるような2人ではないんだろうとずっと思っていたから。
JH｢チャニ」
DN｢ん？」
JH｢あの２人はさ、自分たちが１番お互いの距離感を分かってないんだよ」
DN｢…そんなことあるんですか？」
JH「お互いのことが無意識のうちに何よりも大切になって、背負おうとしているものも知ってることも多過ぎるくらいだから…多分、分かんなくなるんじゃないの｣
「だから、時々ああなるんだよ」とハニヒョンが言った。
薄暗くてはっきりと見えない中でヒョンは確かに笑っていた気がするけど、何故か少し寂しそうにも見える。
それでもどこか幸せそうなハニヒョンに“なるほど”と頷けなかった自分は、やっぱりまだ幼かったんだと思う。
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柊(プロフ) - ぴょんさん» コメントありがとうございます。自分の文章にそう言ってもらえてすごく嬉しいです！こちらこそこれからもよろしくお願いします☺︎ (2022年9月26日 9時) (
レス) id: 1c5041063e (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - すごく深みのある文章で、読み応えがあります。とても面白い小説を生み出して下さりありがとうございます。これからも更新楽しみにしております(><)♡ (2022年9月26日 0時) (レス) id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2022年9月23日 17時
