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DN｢あ、ヒョン」
そう呼べば、ヒョンたちは自分の方を向いてくれる。きっとそれがマンネとしての特権なんだと思うし、大事にするべきなんだとも思う。
ただその日は、Aが不思議そうな顔をして自分の方を見つめていた。
自分が口にした“ヒョン”ってその言葉をぐるぐると頭の中で張り巡らせているみたいだった。
｢今のは、ウォヌ？」
DN｢え？」
HS｢ディノ。さっき呼んだ？」
DN｢あ、呼びました」
水分補給から帰ってきたヒョンがこっちに向かって歩いてきて隣に並ぶ。それを見たAが｢ホシだったか」と呟いた。
それに気づいたホシヒョンが「なんだよ〜」とAの頬を両手で挟む。ぐーっと押して、もちもちと引っ張って、何も言われないからとやり過ぎたのか最後はぺしっとAにデコピンをされていた。
…中々痛そうな音が鳴っていた割に何でヒョンは嬉しそうなんだろう。
DN｢ねぇ、A」
｢ん？」
DN｢さっきのなに？」
｢さっき？」
DN｢ウォヌヒョンとかホシヒョンとか言ってたやつ」
｢…ああ、あれは」
｢ディノ観察だよ」
DN｢か、観察？」
｢ディノが呼ぶ“ヒョン”が誰なのかなと思って」
DN｢誰って？」
｢ほら、ディノが特定のメンバーを“ヒョン”ってそれだけで呼ぶことがあるでしょ。他にもいるのに名前を付けずに」
Aが頭を回転させていたそれは、遊びというには真剣で、考えごとというには少々軽い内容だった。
簡単に言ってしまえば、この空間にはクプスヒョンを始めとした95lineのヒョンから98lineのスングァニヒョンまで揃っているのに、“ヒョン”と呼んだだけでホシヒョン１人だけが振り返ったことがイマイチ理解できなかったらしい。
“(ホシ)ヒョン”とその()の中に含まれている主張というか意志というか、本当にそんなものがあるのかは分からないけど、Aは何かあるんじゃないかと思ったんだろう。
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柊(プロフ) - ぴょんさん» コメントありがとうございます。自分の文章にそう言ってもらえてすごく嬉しいです！こちらこそこれからもよろしくお願いします☺︎ (2022年9月26日 9時) (
レス) id: 1c5041063e (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - すごく深みのある文章で、読み応えがあります。とても面白い小説を生み出して下さりありがとうございます。これからも更新楽しみにしております(><)♡ (2022年9月26日 0時) (レス) id: 0051795449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊
| 作成日時：2022年9月23日 17時
