お邪魔します ページ46
side未織
柊平さんの家？なんで？
那「今から､お菓子パーティするから未織ちゃんもおいでよー！」
お菓子パーティ...。
「え､でも...私もお邪魔しちゃっていいんですか？」
柊｢未織ちゃんさえよければおいでよ。｣
｢...では､お邪魔します。｣
前は､なんともなかったのに
最近、柊平さんの笑顔が苦手...になった気がする。
――.....
凪「お邪魔しまーす！
柊ちゃん家久しぶり！」
那｢柊平ー！アイス冷凍庫入れさしてー！｣
さすが幼少期からの幼なじみ。
「.....」
柊｢未織ちゃんも上がってよ。｣
「あ､はい！」
なんとなく二人に気後れし､玄関先で固まっていると柊平さんが声をかけてくれた。
「お邪魔します...あ､ありがとうございます。
お家の方は留守なんですか？」
柊平さんが、出してくれたスリッパを履きながら尋ねた。
柊「まだこの時間は､仕事だね。
俺の部屋2階だから。」
柊平さんの部屋は、
落ち着いた雰囲気で柊平さんっぽいなって思った。
那「前はよく柊平ん家来たら､えっちな本がないか家宅捜索してたよなー凪咲！」
柊｢もう、すんなよ」
凪｢しないよ！
前は那っちゃんに巻き込まれてただけだからね?!｣
たくさんの日々を三人は一緒に過ごしてきたんだろうな...､
ちょっと羨ましいかも。
凪「未織､緊張してる？」
「え！
あ､うん...少し。初めて来るし。」
那｢そっかー！
大体集まる時は柊平の家だし、またおいでよー！」
｢ふふ、
まるで那智さんの家みたいですね！｣
柊「ほんとだよ...
でも､せっかく同じ高校､部活だし未織ちゃんもいつでもおいでよ。」
そう言いながら、
私の頭を軽く撫でてくる柊平さん。
この行動に､笑顔には何も意味はない。
ん...？
私､意味がほしいの...？
凪｢ねぇ！
柊ちゃんと未織､なんか仲良しだね！
未織がマネージャーになって距離縮んだ感じ？｣
「な､凪咲！」
突然の凪咲の発言に､
空気が固まったような気がした。
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作者名：美波 | 作成日時：2020年5月4日 14時
