彼女 ページ16
那｢だーれが調子に乗るって〜？｣
那っちゃんの腕がマネージャーさんの首に巻き付く。
紫｢ぅわ！びっくりしたぁ...｣
那｢二人に余計なこと吹き込むなよー？｣
柊｢鈴村はお喋りだからな。｣
紫｢あんた達...人を使っておいて！｣
三人の様子から信頼関係が見てとれる。
｢仲良しだね､三人とも！｣
柊｢ん、まぁクラスも部活も一緒だしな。｣
那｢ゆかりー！
なに拗ねてんの？｣
紫｢はぁ？拗ねてないから！｣
私と柊ちゃんが話してる間も､那っちゃんとマネージャーさんは...とても仲良し。
未｢柊平さん､お二人って付き合ってるんですか？｣
えっ？！
柊｢ん？あぁ､そうだよ。
1年の頃からだから､結構長いね。｣
｢えぇ！？
な､な､那っちゃんって彼女いたの？！｣
やばい､つい大声でちゃった。
那｢なんだよー。
俺に彼女がいたらおかしいのかよー？｣
｢だって全然知らなかったんだもん！｣
ほんとになんの匂わせもなくって！
全く気づかなかったよ...。
紫｢ははっ
何度か那智の家にお邪魔したこともあるけど､
凪咲ちゃんと会ったことはないもんね。
改めてよろしくね！｣
素敵な人だ。
だから､なんとなく話し方が似てたし､
何より笑い方が同じだった。
柊｢いや､会ったとしても気づかないだろ。
凪咲は激ニブだから。｣
未｢ふふっ｣
うっ...
薄々感じてたけど､私って少しばかり鈍いのかな...？
未｢鈴村先輩...でいいですか？｣
紫｢ん？紫さん､とかでいーよ？｣
未｢紫さん...お二人を呼ぶ時､
那智さんのことだけ呼び捨てだったから。｣
た､たしかに！
柊ちゃんのことは城戸くんって呼んでた！
｢なるほど、未織はすごいな。｣
未｢普通です。｣
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作者名：美波 | 作成日時：2020年5月4日 14時
