妖87 ページ7
維波side
皆さんが試合を行っている場と少し離れた場所
其処に無理矢理ではないけれど、有無を言わせない雰囲気の赤羽様方と同じ位の年齢の男性と2人
辛うじて皆さんの様子は見れるものの、角度と障害物の問題もあって事細かには見えない
……もう少しで前原さんの順番だ……
『ぁ、あの……』
「……、あぁ、そういえば自己紹介がまだだったね。僕は浅野学秀。この学校の生徒会長に務めている者だよ」
“君は?” そう目で催促され、小さく、『……維波……A、です……』と口にする
本来なら知らない人に本名を教えたりしないけれど、相手の方が名乗ったら此方も名乗るのが礼儀だから
「維波……A……」
顎に手をやり眉間に皺を寄せ何か考える仕草の浅野さん
それから彼は緩く首を傾げ妖しく笑うものでゾワリ背筋が凍った
「失礼だが維波さんは何処の中学に在校しているのかな?」
『へ……?』
「僕は椚ヶ丘の全校生徒と他校の主要人物を外見姓名共に把握していてね。……此処、椚ヶ丘に“維波A”と言う名の生徒は在校していない。となると僕が知らないだけで他校の生徒と言う線が実に有効になって来るんだ」
淡々と言葉を紡ぐ浅野さんは何処か冷たくて
本能的に、無意識に
気が付いたら浅野さんから一歩、後退っていた
それを目に浅野さんは一度閉じた口を再度開き「勘違いしないでほしいのだが」と、口にする
「僕は君を咎める気何て全くない。ただ……少しばかり維波さんに興味を持ってね」
『それでは、あの……、えすえぬえす?を拝見した訳では……』
「インターネットは不確かな情報が多くて好きではない」
凛とした浅野さんの否定の言葉
それに少なからずの安心を懐き、こういう事態が訪れた時用に皆様が考えて下さった偽りの事情を口にする
『近々此方に転校するかもしれなくて……。それで、その、どの様な所なのか下見を兼ねて今行われている球技大会を見学させて頂いてました……』
しどろもどろにならない様に気を付けて
チラリと浅野さんの反応を覗う
彼は相変わらず何を思考してるのか分からない笑顔の儘で
ポーカーフェイスが上手な所、赤羽様と一緒だ、何て思う
もう戻っても良いのか、フェンスの奥に見える皆さんの姿を目にそう思ってれば「そのジャージは誰の?」何て訊かれて顔を浅野さんの方に向け直した
『えっ、えぇっと……知人の予備……です……』
「そうか。……すまないが維波さん、ちょっと付いて来てくれるかな?」
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サヤ.アヤ(プロフ) - うえピィさん» ありがとう御座います！！最近低浮上気味ですがまったり待って頂けると幸いです！ (2021年5月29日 19時) (
レス) id: f5da6fa201 (このIDを非表示/違反報告)
うえピィ - 夢主ちゃんの性格めっちゃ好みです！ (2021年5月29日 7時) (レス) id: 7f5dd90b92 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - あやめさん» めっちゃ遅れました申し訳ありません…!!じゅ、受験が……(言い訳) 応援ありがとう御座います！が………んばりマス…。 (2020年9月17日 22時) (レス) id: df1d09b42c (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - あやめさん» マジ気付かんかったすまん!!そう言って頂けて嬉しい限りだわぁ。ありがとなぁ、我の超可愛い相方が大学受験だから只でさえない更新が遅くなるわぁ (2020年9月17日 22時) (レス) id: df1d09b42c (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！これからもがんばってください！！更新楽しみに待ってます！！ (2020年9月12日 19時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤ x他1人 | 作成日時：2020年2月11日 16時
