妖85 ページ5
維波side
ズドンッと辺りに轟く激しい音
状況を伝えるアナウンスに盛り上がる声
周りからはクスクスと嗤う音が聞こえて
思わず耳を塞ぎたくなる
「あーはなりたくないよな〜」
「勉強も駄目で運動も駄目とか良い所ねぇじゃん」
『……』
すぐ横に並び嗤っている男子生徒を一瞥
キッと睨み付ければそれに気付いた男子生徒2人が「ん?」と此方を向く
「君もそう思わね?」
「やめろよ〜。これは満場一致の事何だからさぁ、確認何てしたら流石のE組でも可哀想だろ〜」
ハハッ！と皆さんを目に軽快に嘲笑う男子生徒
流石に聞き逃せる発言ではなく、物申そうと口を開いた───カキンッと、軽やかな音が響く
それも1回だけではなく、微少の間を空けて2回目も鳴るもので、辺りからは困惑の声
先程迄嘲笑っていらっしゃった隣の男子生徒も唖然としている
“何でE組が……!”
その様な声を耳に口元が緩む
脳裏に思い出されるのは1週間前の強化練習で
〜〜…
「殺投手は300kmの球を投げ！！」
「殺内野手は分身で鉄壁の守備を敷き！！」
「殺捕手は囁き戦術で集中を乱す！！」
「そしてここで休憩！！」
竹林さんと坂を下り密偵に徹し
一度皆様の下へ戻って早々
蛸さんが沢山、男子の皆様は地べたに四肢を突き息を切らしていて
三村さんと赤羽様に関しては顔を赤らめ恥ずかしがっている様子で、何があったのかと竹林さんと顔を見合わせた
『えっ……、と……、前原さん、これ、タオルです』
取り敢えず一番近くで疲労している前原さんにタオルを差し出す
「……おー、サンキュ」と前原さんが手を伸ばしタオルを手にする───寸前 横から伸びて来た手によってタオルが前原さんに渡る事なく手から消えた
腕が伸びて来た方へ目を向ければ赤羽様が「流石Aチャン」とタオルを使っていて
「……」
『……お水、要りますか?』
「おう。ありが……おい業。盗るな、そして飲むな」
再度横から手を伸ばし前原さんへ渡す筈だったお水を盗り、口付ける赤羽様に前原さんが呆れた顔で注意
そんなの気にも留めた様子もなくお水を飲む赤羽様を、言って下さればお渡ししますのに……、と黙って見てればその視線に気付いた赤羽様がふと此方を見て
「……なぁに、Aちゃん。そんなにジッと見て……、口移しでもしてくれんの?」
『くちうつ……っ……っ……!!しません!!絶対にしません!!只“そんなに急がなくても言って下さればお渡ししたのに……”と思っただけです……!!』
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サヤ.アヤ(プロフ) - うえピィさん» ありがとう御座います！！最近低浮上気味ですがまったり待って頂けると幸いです！ (2021年5月29日 19時) (
レス) id: f5da6fa201 (このIDを非表示/違反報告)
うえピィ - 夢主ちゃんの性格めっちゃ好みです！ (2021年5月29日 7時) (レス) id: 7f5dd90b92 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - あやめさん» めっちゃ遅れました申し訳ありません…!!じゅ、受験が……(言い訳) 応援ありがとう御座います！が………んばりマス…。 (2020年9月17日 22時) (レス) id: df1d09b42c (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - あやめさん» マジ気付かんかったすまん!!そう言って頂けて嬉しい限りだわぁ。ありがとなぁ、我の超可愛い相方が大学受験だから只でさえない更新が遅くなるわぁ (2020年9月17日 22時) (レス) id: df1d09b42c (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！これからもがんばってください！！更新楽しみに待ってます！！ (2020年9月12日 19時) (レス) id: 2cb5bf810d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤ x他1人 | 作成日時：2020年2月11日 16時
