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瑞稀side
ライブを休みたくなくてライブに出ると言い張ったけど正直きついことには変わりない。
スタッフさんから貰った頭痛薬もあんまり効いてないけど、あまりにも苦しそうな素振りを見せるとまた止められそうでメンバーの前でも痛みを我慢している。
「本当に大丈夫？」
はしもっちゃんがこっそり聞いてきた。みんなの前では俺の意見を尊重してくれたけど俺のことを心配していることが伝わってくる。
「うん、大丈夫」
本当はかなり痛い。気を抜いたら頭を抱えて倒れ込んじゃいそうだしペンライトとか見たら酔ってしまうだろう。
でも1度出るって決めたからには最後までやり切る。
なんとかギリギリまで休んでステージに立つ準備を終えた。最初はローラースケートを履いて踊る曲なのでローラースケートも履く。
ローラースケートで移動するとスピードが速くてより頭痛が悪化するような気がしたが何とか我慢する。
こうしてライブが始まった。
ライブが始まってみるとアドレナリンが出ているのか案外頭痛を感じずに夢中になって歌って踊り続けることができた。
でもそれも最初だけで後半の疲れてくる時間になると普段は嬉しいファンの人の振っているペンライトが頭痛を悪化させてくる。
さらにローラースケートで移動しているせいで視界に映るものも速くペンライトが横に広がっていく感じが気持ち悪くて酔ってきてしまった。
「瑞稀くん、大丈夫？」
場転の間に舞台袖でこっそり心配そうに優斗が聞いてくる。おそらく今の俺は相当酷い顔色をしているのだろう。ファンの子にはバレてないといいな…。
「大丈夫大丈夫！あと2曲だけだし」
そうあと2曲だけ…。大丈夫大丈夫…。優斗に言った言葉は自分に言い聞かせるものでもあった。大丈夫、それくらいなら耐えられる頑張れ俺！
正直こっから先はあんまり記憶にない。ただ夢中でライブを最後までやり切ることだけを考えて踊っていた。
そうしてライブが終わった。
俺が舞台袖に戻ってくると同時に今まで我慢してきた頭痛や吐き気が一気に押し寄せてきた。
酷い痛みに立っていられずその場に蹲る。
痛い…気持ち悪い…吐きそう…
ガンガンする頭痛とまだ残っているライトの影響で更に吐き気が強くなる。俺は口元を手でおさえた。
でもここは舞台袖。ここで吐いたらだめだ…
「え、大丈夫！？」
「ちょっと、誰が袋持ってないですか！？」
周りが慌てるのを聞きながら俺はひたすらに今にも限界がきそうなのを耐え続けた。
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月(プロフ) - yuka_mzさん» 了解です！リクエストありがとうございます！今リクエストが溜まっていてリクエストもらった順に書いているので遅くなってしまいますが絶対書きます！ (3月11日 13時) (
レス) id: 25abfd20cd (このIDを非表示/違反報告)
yuka_mz(プロフ) - コメント失礼します！主様のお話とても大好きで、いつも楽しみにしてます！！リクエストしてもいいでしょうか？瑞稀君がおたふくかぜになって少し長引いてしまうようなお話が見たいです。これからも無理せずに更新頑張ってください！！ (3月11日 11時) (レス) id: 4c2aab6756 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 愛永美さん» 了解です！いつもリクエストありがとうございます！ (3月9日 6時) (レス) id: 25abfd20cd (このIDを非表示/違反報告)
愛永美 - 再度リクエスト失礼します！優斗くんが体調不良で、はしもっちゃんも元から体調が悪かったのに言い出し難くなり倒れてしまうお話と、瑞稀くんが過呼吸になってしまうお話が読みたいです！お願いします🙇♀️無理せず更新頑張ってください🎶 (3月8日 23時) (レス) id: b112bddbbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月 | 作成日時：2024年3月8日 20時
