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妖77 ページ41

維波side

綺麗な鐘の音が響いて早々
失礼だと判りつつ赤羽様のお膝の上にお邪魔



クリクリ赤羽様の胸元に
額を付けてマーキング


『……』

「へぇ……じゃあAからすると言語統一されて聞こえるんだ」


納得、とでも言いたげな赤羽様

お背中に回された赤羽様の手が、とても優しく、暖かくて

……どうして赤羽様は、イリーナさんと口付けを交わそうとしたんだろう…

確かにイリーナさんは綺麗で、面白く、優しく、……胸だって豊満ですし……

けれど、呼ばれたからって行くの?する…の?……あんな、目的だって明らかでしたのに……

……それに深い方ってなに、接吻に深いや浅いとあるのでしょうか…?


『……』


モヤモヤモヤモヤ、胸の内に黒い何かが溜まっていく

ギュッと腕の力を強めれば赤羽様に頭を優しく撫でられて

………今は、その手で触れてほしくなくて

ブンブンと左右に首を振って嫌だ嫌だと意思表示


『……っか……ねさまは……』
『……赤羽様は……、……何方とでもキスを為さるんですね』


震えた声
ポツリと零れた醜い本音



赤羽様の琥珀色の瞳が揺らぐのを目に
『…………失礼します』と断りを入れ

赤羽様の膝から降り
偶々目が合った前原さんの方へ


「お、Aちゃん。業の所にいなくていーのか?」

『……いたく……ないです…』


前原さんの質問に、視線を床に落とす

それから前原さんは、何か察した様な表情で「あー…」と

ふと目が行った前原さんが手にしている箱

その中には色鮮やかな食材が入っていて、『それは…?』と首を傾げた


「それって………え、何?弁当箱?Aちゃん弁当箱知らねぇの?」

『べんとう……、って……夢と希望で溢れ返っているあのお弁当ですか?!』

「おー、多分Aちゃんが思い浮かべてるその弁当で間違いないな」


「材料費払うって約束で磯貝が作ってくれてさ〜」と美味しそうに綺麗な卵焼きを口に含む前原さん

磯貝さんに「維波も食べるか?」と卵焼きを差し出され、頂く


『…美味しいです』

「そっか、なら良かったよ」


微笑を浮かべる磯貝さんを他所に、思想

……やっぱり、お弁当は夢と希望が詰まってるのかな

自然と赤羽様の方を向く

刹那 バッチリ視線が絡まって
ビリリッと何かが身体を廻り…、硬直


「Aちゃん?どーした?」

『ぃ………いえ、何でもないです』


前原さんに声掛けられ、硬直が解ける

次に磯貝さんのお弁当へ意識を戻して



……今度、私も赤羽様へ作ってみようかな

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業 , 赤羽カルマ   
作品ジャンル:恋愛
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サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います!維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います! (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ!ド直球な告白!!これは照れるしかねぇなっ!!スッゲェ嬉しいわアザっすっ!! (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです!!! (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
- あ、よかったです!昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時:2018年3月6日 20時

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