妖76 ページ40
赤羽side
結局ビッチ先生からの罰無しで終わった4限目
Aが可哀想だと言うクラスの総意でビッチ先生が責められ諦めた始末
「へぇ……じゃあAからすると言語統一されて聞こえるんだ」
どうやら“コモン語”と言うのはAの世界での共通語……、此方で言うと日本語の事で、また、万国特有の言語は彼女からすると全部同じコモン語に聞こえるらしい
只、それはあくまで“Aだけ”
仮に英語で喋ってるビッチ先生と彼女が対話してる場合 俺等、聞いてる側からすればAも流暢に英語で返してると言わざる得ない
「成程ねぇ…。Aが外国で捕まってた時とかどうしてたんだろうってちょっと思ってたけど……そういう事か」
納得
「……」
『……』
「……」
食い違いもずっと疑問に思っていた事も無くなって、俺的には大分スッキリ
後は昼食を摂りながらまったり過ごすだけの昼休み
『……』
……だと言うのに、俺の可愛いメイドさんは不機嫌だ
先程から、必要最低限しか喋らず目も合わせ様としない
それなのに昼休みになるや否や、俺の膝の上に乗りギューッと抱き着いてる彼女
どうしたの?と訊いても応答無し
試しに頭を撫でてみると全力で頭を振り嫌だ嫌だと意思表示
『……』
不意にAが
ぽつりと呟いた
耳澄ます
『……赤羽様は……、……何方とでもキスを為さるんですね』
「……は…?」
『…………失礼します』
ぴょこんっとAが俺の膝から下り前原の方へ
“Aが他の男の方へ行った”
いつもならその事実に少なからずの苛立ちを覚えるけど…、今回ばかりはそんな気どうでも良くて
……だって、さ
あんな可愛く、あからさまに
“私拗ねてます”
何て
薄桃の頬をぷっくりと膨らませる何て
───そんなの、ヤキモチにしか見えないじゃん
自然と口角が上がる
分かる、分かってる
Aからしたら“キス”は特別で、そう易易とするもんじゃなくて
だから、渋々と言えど向かおうとした俺が不誠実だと、有り得ないと思ったんだろう
知ってる、分かってる
『っ……』
不意に彼女が此方を向いた
バチッと目が合い、視線が交差する
電流が走った様にお互いの身体が動かなくなる
「Aちゃん?どーした?」
『ぃ………いえ、何でもないです』
Aがぎこちなく目を逸した
束の間の金縛りが終わる
分かってる、理解してるけど
───そんな可愛い事されちゃ、期待しちゃうじゃん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「赤羽業」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います！維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います！ (2020年3月13日 12時) (
レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ！ド直球な告白！！これは照れるしかねぇなっ！！スッゲェ嬉しいわアザっすっ！！ (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです！！！ (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あ、よかったです！昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時：2018年3月6日 20時
