妖75 ページ38
赤羽side
何でか俺から逃げる彼女を今の所不在の転校生 糸成の席に座らせて授業を受ける
“隣にAがいる”
その事実だけで普段と変わりない筈の授業が違って見えて新鮮
それは皆も同じ様で、合間合間にAを見ては各々反応を示す奴が多い
「その時彼はこう言ったわ。“I want to eat you right now.”」
……問題はこの時間がビッチ先生の卑猥な単語が連発する英語だって事だけど、Aは片仮名書くのがやっとだし何より英語分かる筈がないから大丈夫
チラッとAを一瞥
彼女は真剣そうに、且つちょっと分からなさそうに小首を傾げていて
そんな些細な動作さえ可愛いな、と見惚れる
『ぁ』
俺が見過ぎたのか、偶々か
ふと彼女が此方を向き、ばっちり目が合った
瞬時に赤く染まる彼女の顔
彼女は視線を泳がし、チラッと一瞬此方を見ては直ぐ様逸らす
それから何かを決意した様に俯かせていた顔を上げ、小さな声で『御主人様』、と
『……にんげん、って美味しいのでしょうか』
「……は?」
彼女はまた、何を言い始めてんだろう
真剣な表情の彼女
試しに「食べたいの?」って聞いてみるとその表情は直ぐ様変わり慌てた様子に蒼銀の髪が揺れる
『ちが、違くて……、あの、今イリーナさんが“僕は今すぐ君を食べたい”、と、仰っていたので……』
『実際 私達民族もお魚さんやにんげんから仕入れたお肉を口にしたりしますし……にんげんがにんげんを食べても変ではないかと…。ですからその……、美味しいのかなぁ…って思いまして……』何て可愛く補足する彼女
ポキッ、と、シャーペンの芯が音を立てて折れた
「え………、A、英語解るの…?」
パチパチ目を瞬かせる彼女
数秒経って彼女が『えーご?』と首を傾げた
「今、ビッチ先生が喋ってるやつだよ。それをさっきAは和訳……、日本語に置き換えたの」
『何を…言って……。イリーナさんは“えーご”何てもの口にしてませんし、私も置き換える何て事してませんよ…?』
「は…?」
『それに、私も御主人様も、ずっと口にしてるのは“コモン語”で……“にほんご”、等と言うものでは…』何て彼女の主張
困惑
喋りすぎたのだろう
キラリ、ビッチ先生の目が光った
Aがビクッと肩を揺らす
「……業、此方来なさい」
``公開ディープキスの刑よ´´
唇に指を当て艶っぽく笑うビッチ先生
渋々腰を浮かせ向かおうとすれば緩く人差し指を掴まれて
『ぃ……行かないで…下さい…』
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サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います!維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います! (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ!ド直球な告白!!これは照れるしかねぇなっ!!スッゲェ嬉しいわアザっすっ!! (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです!!! (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あ、よかったです!昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時:2018年3月6日 20時