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妖68 ページ31

赤羽side

『あの、赤羽様。もう歩けますので……そろそろ……』

「ダーメ。甘えたいんでしょー?」

『そっ………です、が……、病が移るといけませんし……』

「だぁかぁらぁ、それは俺が付けたヤツだから病とかそう言った類のじゃないってば。だいじょーぶ」


気が済む迄一通り彼女に触れて

凄くムラムラする可愛い声や表情(カオ)を沢山脳に入れた後

羞恥でか疲労でか気持ち良さでか何なのか、不意に彼女が壁伝いに地べたに座り込んだのが数分前

そしてそんな彼女を横に抱き旧校舎へと向かっているのが現在

俺が付けたキスマークを一時期Aの祖国で流行った不治の病だと勘違いし、伝染るといけないからと俺を遠ざけ様とする姿に何とも愛らしさを感じる

目に影を落とし真剣に何かを考える彼女

俺の動きに連れ、彼女の白いロングスカートから白い足が見える

不意に彼女が何かを呟いた

彼女の細白い足から彼女の顔へ、視線の先を変えると下から此方を見ているリコリス色の瞳と視線が交差する

どうしたの、と目で催促

彼女が『それでは……』と声に乗せる


『………赤羽様が病原体……?』

「凄く失礼ダネの前にストップ。何身ィ捩ってんの」

『えっ、あ、赤羽様に…伝染って終ったら……』

「や、だからね?これはそう言ったモンじゃないし仮令俺から降りれた所でAちゃん歩けないでしょ」

『むぅ…』


ぷくぅっと彼女が薄桃の頬を膨らました

そんな些細な動作さえ愛しくて、そのぷっくりとした唇に喰らい付きたくなる

……いや……まぁ…しないけどさ

したらかなりの確率で嫌われるし

はぁ……、と息を吐きAを抱き直す

“どうしたんだろう”

そう言いたげな双眸に見詰められ、思わず額にキスを落とす

瞬時に朱くなる可愛い表情には気付かない振り


『ぁ…ぅ…』

「兎に角、Aちゃんは黙って俺に抱かれてればいーの」

『えっ………と……そ、それはヤです…』

「えぇ…」


意外に強情だな

何て、彼女の拒絶の言葉に思えばAがキュッと俺の服を掴む


『…“黙って”は、ヤ、です…。赤羽様と、いっぱい…お話、し…たい、ので……』


恐る恐る、俺の様子を覗う様に上目遣いでそう言う彼女に、ドクン、心臓が大きく脈を打つ


“好き”

思わず口から溢れた本音

Aが目深にフードを被り直す

急にどうしたの、そう問えば彼女は軽く下を向いて


『ひ…と通りが……増えたので…』



───彼女の顔が赤く見えたのは……きっと…気の所為

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業 , 赤羽カルマ   
作品ジャンル:恋愛
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サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います!維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います! (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ!ド直球な告白!!これは照れるしかねぇなっ!!スッゲェ嬉しいわアザっすっ!! (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです!!! (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
- あ、よかったです!昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時:2018年3月6日 20時

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