妖66 ページ29
維波side
「……ねぇ、ホントに大丈夫?別に無理しなくて良いんだよ?」
朝起きたら隣に赤羽様がいなく不安を覚えたのが十数分前
家を出るちょっと前からこの様子な赤羽様に『大丈夫です、御心配ありがとう御座います』と笑みを返すのはこれで何度目になる事でしょう
……本当に、この顔の赤みは熱が出たからではない
これは、自身が起こしたあんまりな行動に羞恥を覚えているから…
───昨晩の事
赤羽様に寝る様諭され、それが何だか幼子の様な扱いに思えて、……それに少しばかりムッとして
けれど繫いで下さった手に胸の中がきゅっと締まった感じがして
……だから、なのか
“もっと甘えたい、いっぱい、触れてほしい”
その様な浅ましい想いで溢れて、───赤羽様の手の甲に、口付けをして終ったのは
『っ〜〜〜!!!』
御主人様、それも良くして下さってる赤羽様にそういった事を働く何て、愚行にも程がある
そんな少し考えれば判る事にも気付かず、自身の勝手な欲に流される儘行動して終った事に羞恥が高まり顔や身体が熱い
……その上、赤羽様に、“ただ指先があたっただけだ”と、嘘迄吐いて終いましたし……
罪悪感で胸の中が締り苦しくなる
浅くなって来た呼吸を隠す様に口を結べば突如手に赤羽様の指先が触れ、勢い良く手を引っ込めた
『っ……すみ…ませ……』
「……何悩んでるの?」
赤羽様の唐突な問い掛け
『え……?』とお顔を窺えば真剣な面持ちの赤羽様と目が合った
「……何か隠してるでしょ」
『そんな……こと…』
ふるふる首を横に振って否定
けれど赤羽様の目が和らぐ事何てなくて、焦る私に一層訝しむ目が深まる
どうしよう、御厚意で繫いで頂いたにも関わらず、如何わしいコトをして終ったのがバレた…?
バクバク鼓動が早まり吐き出す息が短くなるそんな中、突如として赤羽様に顎を持ち上げられ、赤羽様を見上げる形になる
『っ……あ、かばね……さま……?』
「……今から3秒数えて言わなかったらちゅーするね」
『ちゅ………えっ?!』
「いーーち」
『え、ちょっ、赤羽様っ』
「にーーい」
『あのっ!待っ……!!』
「さーーーん」
『っ〜〜〜!!あ、かばね様に!!もっと…触れてほしい、甘えたいと思いさ…くばん……その……手の甲に…くち…づけを…して終った事に対して悩んでまし、たっ!!……ごめ…なさ…』
最早半分投げやりに悩みを発し、ちらりと赤羽様を窺う
と
───腕を引っ張られ、路地裏に連れ込まれた
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サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います!維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います! (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ!ド直球な告白!!これは照れるしかねぇなっ!!スッゲェ嬉しいわアザっすっ!! (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです!!! (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あ、よかったです!昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時:2018年3月6日 20時