妖43 ページ3
維波side
細々したお店から違う店舗へ移り､少々困った事態に
理由は明確
「A〜､次此方着てみて」
赤羽様が嬉々として次々と服を渡して来るから…
『あの…赤羽様…』
“私､服要らないですよ”と言おうと口開いても「んー?」と良い笑顔で振り向かれ、口を噤んで終う
「どうしたの?疲れた?」
赤羽様の気遣いに首を横に振る
『そうでは…なくて…』
「ん?」
小首を傾げる赤羽様に何て説明したら良いのか迷う
ぅ〜…やっぱりはっきりと申し上げた方が宜しいのでしょうか…?
『あの､赤羽さ「17800円になります」赤羽様?!』
意を決め､顔を上げた時にはもう赤羽様がお会計場に立ってた為急いで赤羽様に駆け寄る
不思議そうな顔の赤羽様に「どうしたの?」と訊かれ再び口を噤み掛ける
『ぁ…えっと…わ､たし……お洋服…要らなぃ…ですよ…?』
途切れ途切れ､言葉を繋ぎ赤羽様の服の裾を掴み訴えれば赤羽様に「何で?」と問われ下を向く
『それ､赤羽様のお金ですし、洋服､と言われても此方では男性と2人きりの場合女性はメイド服を着用する決まりですよね?でしたら私には不要かと…』
定員さんの､えっ……?とした顔に疑問を持ちつつ赤羽様に訴えれば頭の上にポンッと赤羽様の手が
「Aの言い分も判らなくはないけどさ､御店の人も困ってるから。ね?」
『あぅ…』
赤羽様の御言葉で他者に迄迷惑掛けてると気付き口の中に言葉を残したまま口を閉ざした
＊
公園のベンチの上に私と赤羽様
赤羽様の脇には2つの袋
『うぅ…』
「いつ迄もそんな渋けた顔しなぁいのっ」
「ね?」と言われてもやっぱり納得出来ず下を向く
何も…何も無かったら此処迄渋らなかったと思いますけど……あの日、赤羽様と初めて御会いした日から今日迄…赤羽様の御世話になりっぱなしな上、御迷惑ばかりお掛けして終ってるから……
「A」
赤羽様に名前を呼ばれると同時に､顎を持ち上げられ､赤羽様の琥珀色の瞳と目が合い視線が交わる
綺麗な瞳…と見惚れてたら頭の横に赤羽様の手が来、パチッと何か着く
『これ…』
手で触れて判った
これ…赤羽様が欲しがってた…
赤羽様へ目を戻せば赤羽様は微笑しながら「チョーカー、血で汚れてたから」と、
ｷｭｩｯと心臓が締まる感覚
それと同時に､決意が芽生え、赤羽様の目を見据える
当初だけではなく、先も赤羽様に助けて貰った
『赤羽様』
此の儘では駄目
強くならないと
『1つ、お願いが＿＿＿＿』
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サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います！維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います！ (2020年3月13日 12時) (
レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ！ド直球な告白！！これは照れるしかねぇなっ！！スッゲェ嬉しいわアザっすっ！！ (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです！！！ (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あ、よかったです！昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時：2018年3月6日 20時
