妖57 ページ20
赤羽side
風通しが丁度良い木陰の下
樹木に身体を委ね冷静に、顔の熱と心拍を落ち着かせてれば不意に影が掛かる
『寝てる…?』何て可愛い声音に目蓋を開けなくても誰だか判り、開け掛けた目を敢えて閉じた
寝てるなら…とか思って何かして来ないかな〜、何て、淡く下らない期待を持って
『…赤羽様…?こんな所で寝てるとお風邪を召しになされますよ…?』
遠慮がちに軽く肩を揺するA
今すぐにでも目を開けて、その無防備な腕を引っ張って、小柄な身体を抱き締めてやりたい欲が湧き溢れ、何とか抑え込む
『……』
「ｯ──?!」
予想外
地面に置いていた手
突然の浮遊感
小さな手が合わさって
細い指が絡まった
次第にじんわりと熱が伝わって来て、
落ち着いた筈の鼓動が暴れ出す
……予想外
『……ん…、お手ておっきいなぁ……ゴツゴツしてます…』
ちょっと待て落ち着け??Aからこーやって触れてくる時は大抵好奇心からだし何ならスキンシップにも入ってないから
今迄の行動から考するに偶々近付いて来た野良猫を撫でる、みたいな何気ない行動だろうし………落ち着け??
早鐘の様に鳴る心臓
バレない程度に何とか息を整え落ち着かせる
段々と落ち着いて来た鼓動
落ち着いては来たものの
色々と堪えられなくなり
目を開けるとAが
不安そうに覗き込んでいて
「…A…?」
『…ぁ……おはよう御座います』
何処となく元気がない…と言うより
何か迷ってる様な面持ちの彼女
どうしたのか
俺が居ない間に何かあったのか
寺坂の馬鹿達に
嫌な事でも言われたのか
そう、考えていれば
Aが小さく 意を固めた様に
『よし…』と呟き、握っていた手を離した
『……ちょっと…失礼します』
「ﾂﾂ…ちょっ……」
両頬が小さな手に包まれ
端整な顔が近付く
どうしたのか、何か嫌な事でも言われたのか
そんな事を考えてた筈なのに
指先からじんわり伝わって来る熱と
この先起こりうる事で
先迄考えてた事が頭から抜け落ちてく
「っ…A…」
『ぁ…動かないで下さい…。するの…初めて、ですし…』
好きな子に、頬を染め上げて、可愛い声音で、恥ずかしそうにそんな事言われたら、微動だに出来る筈もなくて
……目を、閉じた
『……』
Aが再度動く気配
───コツン、額が合わさった
「……」
予想斜め上の生じに
閉じていた目を開ける
Aはもう既に離れていて
額に残った熱を風が包み───奪っていった
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サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います！維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います！ (2020年3月13日 12時) (
レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ！ド直球な告白！！これは照れるしかねぇなっ！！スッゲェ嬉しいわアザっすっ！！ (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです！！！ (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あ、よかったです！昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時：2018年3月6日 20時
