妖55 ページ18
赤羽side
『……』
「……」
暫しの沈黙
離すタイミングも判らなくて、何ならもう逸そこの儘で良いかと堪能してれば、突如Aが『あ！そういえば！』と弾かれた様に顔を上げる
「っ……」
俺がずっとAを見ていた事もあって、いつもより……顔が、近い…
意識してるのは俺だけらしく、Aは普段と何ら変わりない様で、『赤羽様、きっぽーです！』と
『凄いんですよ！あのですね！以前此方迄ビューンッ！って運んで下さった少々大きい方いたじゃないですか！！』
「あーー………うん、いたね」
大きさに関しては少々じゃ収まんない気がするけど
何て言わず「それで?」と話の先を促す
『それでですね！何とその方と先程のタコさんどーいつじん……生物だったんですよ！』
どうしよう知ってる
頑張って学んだばかりの言葉を使い『大発見ですね！』と屈託のない満面の笑みを浮かべてるA
そんなAに水を差す事何て出来る訳もなくどう反応すべきかと思考する事十数秒
取り敢えず頭撫でとこうと言う結論に至り小さい頭に手を乗せる
『ん……っぅ……付根に触れないで下さい、赤羽様』
「……あー…それよりさ、A。その``赤羽様´´っての、学校だけで良いから止めない?」
「正直バカ共からの視線が痛くて」と加えるも獣耳が明らかに納得してないのを表してる
「A」
「……ダメ、かな?」
白い頬に手を添えて、リコリス色の瞳と目を合わせる
頑張って視線を外そうとする様子が可愛くて、追い打ちを掛ける様にじっと見つめるとAは諦めた様に肩の力を抜いた
『…赤羽様の…、御命令とあらば…』
＊
踵を返し教室に戻りAを見守る
迄は良い
迄は良いけど…
「え〜！後は後は?！」
『そう…ですね…。後はその…毎朝1回はぎゅーって…』
何これ何の罰ゲーム??
再び女子に囲まれ、これ迄の事等訊かれ頬を赤らめながらも律儀に答えてるAに俺が恥ずかしくなり顔を覆いたくなる
俺が言う分には平気だけどさぁ…
『───好き、ですよ?』
「ｯ…」
『御主人様の事は…、凄く、凄く、好き…です』
不意に鼓膜を擽った柔らかな声に
一瞬 息が止まった
分かってる
Aが言ったのは俺とは全くの別物で、他意はないって
判ってる
判っては…いるけど＿＿…
「業君」
「…、ごめん渚君。喉渇いたから教員室行ってくる」
渚君が浅く首肯したのを尻目に、教室から出て……その場に屈み込む
「っ……あっっつ……」
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サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います！維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います！ (2020年3月13日 12時) (
レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ！ド直球な告白！！これは照れるしかねぇなっ！！スッゲェ嬉しいわアザっすっ！！ (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです！！！ (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あ、よかったです！昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時：2018年3月6日 20時
