妖52 ページ15
維波side
室内の中央付近
一体この狭い空間に机が幾つ収まってるのか数えてればとても可愛らしい方々に捕まり「ででっ?！実際のとこどーなのよ！?」と問われ小首を傾げる
『どう、とは?』
「業君と付き合ってるの?!」
『かるまくん…?…って、何方様ですか…?』
記憶の端を辿るも皆目見当が付かなく、茅野さんに御訊ねすると周囲の方々と向こうから赤羽様の大っきな声
赤羽様の大っきな声は幾分か聞いた事あれど何の前触れもなくされるとやっぱりビックリするもので
眼前から赤羽様へ、視線を替えれば赤羽様と視線が交わり取り敢えず軽く手を振っとく
良かった、不機嫌という訳ではなさそう
赤羽様が不機嫌になった場合未だにどう対応すべきなのか判り兼ねますし
ほぅ…と吐息を零した直後「え、業君だよ?」って茅野さんの声
「今日Aちゃんが一緒に入って来た赤羽業君」と補足を付けて下さるが一瞬何の話をしていたか思い出せず少し前の記憶を遡る
あかばねかるま…何処かで……
『…あ、赤羽様の事ですか?失礼しました』
「ちょっ､ちょい待ちっ!!」
『はい…?』
「え、Aチャンあーた今…､業の事何つった…?」
何か失礼でもあったのか、自身の発言を顧みてた時斜め右の中村さんの問い
間の抜けた声が漏れる
『へ…?赤羽様、と、申し上げましたが……』
「様ァ?!」
「業君の事様付けで呼んでるの?!何で?!」
「え、待って。…業君とどういう関係なの…?」
好奇の視線と疑惑の視線
“どういうかんけい” と問われても
導き出る答えは1つで
『ん…主従関係です』
「ぇ、えええっ?!主従関係?!」
「て事は何?!業はあーたの主か何か?!」
「Aは業君暗殺の為に秘密結社から送られたスパイって事ね！！」
『最後の方が何を仰ってるか判りかねますが…そうですね、赤羽様は私の御主人様です』
私には、勿体無い程心優しい御主人様
格好良くて、優しくて、強くて、努力家で、勉学にも優れていて、時折イジワルで……
感慨深くなってたら､「付き合わないの…?」と問われ
『付き合う…?…えっと…それは……?』
「あ、恋人になりたいとか…」
『その様な事でしたら一切思いませんね』
「そうなの?!」
赤羽様の様な下心のない方に
拾って頂けたのは奇跡に近い事で
“恋人になりたい”
等と思うのは
烏滸がましいにも程がある
いつしか赤羽様の隣には
相応う女性が並ぶに違いなくて…
私と赤羽様のこの関係が
変わる事は…きっと、ない
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サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います！維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います！ (2020年3月13日 12時) (
レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ！ド直球な告白！！これは照れるしかねぇなっ！！スッゲェ嬉しいわアザっすっ！！ (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです！！！ (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あ、よかったです！昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時：2018年3月6日 20時
