妖60 ページ23
潮田side
【…俺は反対だからな】
英語の授業中
そう書かれた紙が前から回って来た
反対、と言うのはさっきの
寺坂君の発言の事だろう
紙から前にいる彼──前原君へ向ければ
既に此方を向いていた前原君と目が合って
「前原く──」
「──何よアンタ達、揃いも揃って辛気臭い顔して。……そんなに私の授業、退屈かしら…?」
真摯な目をしてた前原君に声を掛け様とした時
教卓付近から聞こえて来た少々拗ねた様な声に
ばッ！と顔を上げればビッチ先生が
声の通り拗ねた様な顔をしていて
それからさっきのビッチ先生の
“揃いも揃って”って発言で教室内を見渡せば
文字通り、皆浮かない顔
次に今は不在の寺坂君と業君の席を見て
……再び前を向き俯く
……前原君は…反対だ、と、寺坂君の言ってる事は変だ、と、言ってたけど……皆は…どうなんだろう…
寺坂君の言い方が悪かったのも事実だけど……強ち、間違った事を言っていない
実際 維波さんの素性が知れない
``この時期に、このクラスに来た´´
寺坂君が言った通り、それだけでも充分暗殺者の可能性があるけどその場合烏間先生から何らかの説明、又は対処がある筈なのにない
……維波さんが殺せんせーを目の当たりにしたのに何のお咎めが無かったのがその証拠だ
本当に、彼女は何者何だろう
ぐるぐるぐるぐる、思考が廻る
眼前でビッチ先生が
音を立てて椅子に座った
「はぁ〜〜っ……で、何悩んでんのよアンタ達」
「ビッチせんせ…?」
「全員悩んでる中授業したって身に付かないじゃない。ほら、何に悩んでいるか話してみなさいよ」
「も、もしかしたら力になれるかもしれないし…」
小さく、そう言うビッチ先生は
何処か可憐しくて
流石ハニートラップの暗殺者だと
ぼんやり 頭の片隅で思った
皆がまだ少し渋りつつ"話そう"と決断
岡野さんが口開く
「──……実は、さ…＿＿」
＊
これ迄の経緯を話した
皆の考えも一緒に
話してる間ビッチ先生は一切口を開かなくて
黙って、時々浅く頷きながら聞いてくれていた
話を聞いてビッチ先生は一体
何を思ったのだろう
「…ぃ…わよ…」
そう、思って待っていたらビッチ先生の声が小さく聞こえ、下に向けていた視線を上げる
「狡いわよ…!?アンタ達だけ業の彼女を見て…!!」
「え、えぇっ……」
「私だってあの生意気ボーイの彼女がどんなんか見てみたかったのよ!!」と怒るビッチ先生
さっき迄の先生は幻覚だったのかな…
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サヤ - リトルメンさん» マジですかありがとう御座います！維波ちゃんの方は私も力を入れて考えて更新してるのでそう言って頂けて嬉しい限りです(*^^*)ありがとう御座います！ (2020年3月13日 12時) (
レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - リトルメンさん» おおっ！ド直球な告白！！これは照れるしかねぇなっ！！スッゲェ嬉しいわアザっすっ！！ (2020年3月13日 12時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
リトルメン - これすっごく好きです！！！ (2020年3月13日 11時) (レス) id: f24aeb68b1 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 鶴さん» 一回一回ご報告下さる良心だけでも充分有難いですし、許す許さない何てありませんよ 笑 (2019年7月16日 22時) (レス) id: fb5777db69 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - あ、よかったです！昔めっちゃ怒られたことあったので、許して頂いてありがとうございます。 (2019年7月16日 18時) (レス) id: 0753bc1767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サヤ&アヤ x他1人 | 作成日時：2018年3月6日 20時
