仲良し？な2人の日常 4 【ころん】

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ころんに話しかけようとした時だった





「あ、俺用事思い出した！！」



ななもりくんがそうわざとらしく大きな声で言った



すると周りのみんなも口々に



「あ、俺も歌ってみた取らないといけねぇんだったわ。」


「あ、僕も！」


「俺Twitter用の動画作らなあかんかったわ。」


「俺も弟と動画撮る約束してたわー。」



みんな棒読みなんだけど



嘘って言うのバレバレ。




まぁ、これもみんなの優しさだね。




みんなはリビングから出ていった



ななもりくんが帰り際に口パクでがんばれって言ったのに気づいた




「ふふ、ありがと。」ﾎﾞｿｯ



私は少し微笑んだ



っていうか、ほんとに帰ったよあの人たち。






ころんの方を見ると、少し驚いたような顔をしながらぼーっとしていた



「ころん。」


私が名前を呼ぶと、また少し不機嫌そうな顔になった


「...何。」


「はい、これ。」


私はころん用に買ったチョコレートを渡した




「...ありがと。」


ころんの顔はまだ少し不機嫌そうだが、さっきよりは表情が柔らかくなっていた



「ねぇ。」



しばらくチョコレートを眺めていたころんが言った






「何で...みんなばっかり仲良くするの。」






「僕の彼女でしょ？」




そう、ころんは悲しそうな顔で聞いてきた

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