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「なぁ、これ」
『ん？あぁコップね』
「ちげぇよ、これ...」
クックッ、って感じで引っ張るのはYシャツ、ネクタイ。
『自分でしなさいよ、私寝る』
そういって、背を向けて歩いたのは、
何かを察知したからかもしれない。第六感ってやつ？
「った！」
ごちん、っていう普通だったら信じられないような音がして、
振り返ると、なぜかベットからやつが落ちていたのだ。
『何してんのよ』
「助けろ...」
何でここで俺様かなぁ、と思いながらも、
もし明日このことを覚えられていたらとっても根に持って後々めんどくさそうだから、
『しょうがないわね』
仕方なく、仕方なく、仕方なく！
落っこちた可哀そうなその体を、ベットに戻してあげた。
重いし酒臭いし、最悪としか言いようがない。
よく酔っ払ってヤッちゃうとかあるっていうけど、
私絶対無理だと思う、キスとかしたら臭すぎて吐くわね。
『じゃぁ、ほんとに寝るから』
「...」
ふ、と体を離しながらそう言ったら、
『は？』
腕をつかんで、いつもみたいなおっそろしいにっこりじゃなくて、
なんか、崩れたみたいな←、力の抜けたけだるい感じの笑顔で、私を覗き込んだ。
『な、なによ』
「脱がせよ」
ほら、って手を、ネクタイのあたりに持っていかれて、
ほどかれるのを待っている。
『あんたおかしいんじゃないの？』
「んなこと言ってイイワケ？」
くす、っと笑った顔は、
なんだか帝王っていうよりは、少年、みたいな感じだった。
言われたとおりに、ネクタイを外して、ボタンを外したのは、
断じてときめいたからではない。
自分でも自覚のないくらいほんのちょっとの母性本能ってやつが、
私がいなかったらベットから落ちちゃったりで何もできない可哀そうな彼、に
そうさせたのだと思う。
この後はほんっとに、ほんっっっっとにひどかった。
脱がせたら今度は自分で脱ぎ始めちゃって、
ふざけんな、って部屋を出ようとしたら、
捕まって、ベットにダイブ、
はなが曲がるかと思ったわ！
「一緒に寝てやるんだから感謝しろよ」
『するかアホ！』
「うっせーなぁ...もう」
私を黙らせるためなのか
ちゅ、っとキスを落としたこいつに
不覚にもときめいてしまったのは内緒だ
今まで、人がいるからいちゃつかなきゃいけないとか
そういう明白な理由があったキスだったのに
今回のは、そういうじゃなくて
貸しができるとか考えていたら
いつの間にか寝てた
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あきんこ(プロフ) - ちささん» ちささんこんにちは！そのように仰っていただけて長男のみんな喜んでると思います。心配性に続くところ、気づいて頂けて本当に嬉しいです(*´ー｀*)長男はあと１つネタがあるので、いつか書けたらなぁと思っています！ありがとうございました！ (2018年9月1日 10時) (
レス) id: 11450d0470 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 長男な彼が好きすぎていつも読み直してます。旦那様は心配性に続いてると気づいた時すごく嬉しかったです！また楽しみにしてますね！ (2018年8月25日 9時) (レス) id: cb0300c43d (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - みかぽさん» こんばんは！いつもありがとうございます。バラエティーパックみたいになっちゃいましたが、楽しんでいただけてとっても嬉しいです(*´ー｀*)無理なときはガッツリ休むので大丈夫ですよ！心配していただいてすみません、最後のお話更新しましたのでお楽しみください！ (2018年8月21日 20時) (レス) id: 11450d0470 (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - あきんこさん、こんばんは！ 色んな彼のお話美味しいとこどりで嬉しいです！！ 色々大変だとは思いますが無理しないで下さいね。 (2018年8月20日 0時) (レス) id: 627aaeefd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2018年8月17日 0時
