・ ページ26
よく寝た、と思って目が覚めると、
いつも通り翔さんに抱きしめられていて。
ふふ、って笑いながら、幸せをかみしめる。
もう外は明るくなっていて、
起こさないようにそっと時間を確かめると、いつもよりか、数分早いだけの時間。
今日は休日だしいいよね、って、そっと、セットしてあった目覚まし時計を止めた。
『ふふ、』
普段、真剣な顔してることが多いから、
寝てるときは可愛くて。
あの、昔かっこいいって思ってた彼よりずっと素敵で、
そっと、指先でほほに触れた
「ぁ？」
ちょっとかすれた声は、低くて、いつでもきゅんとしちゃうの。
「何かわいいことしてんだよ」
『ふふ、おはよう、翔さん』
「はよ」
ちゅ、っておでこにキスされて、
ほほにキスし返した。
「で、なんだ？お前が話したかったこと」
『...？』
話したかったこと？
朝の幸せ成分大量分泌みたいな脳が、
ちょっとずつ働いて、
昨日のことを思い出して、
『っあ、』
「何、忘れてたの？」
翔さんの体が、私の上にかぶさって、見下ろされる。
ドキドキしちゃう、ってそんな場合じゃない！
『えと、その、』
まずはあれだ、昨日ショートしたこと謝らなきゃ。
「ん？」
そんなこと考えてるうちに、翔さんの唇はどんどん落ちていく。
「キスしないから、話せば？」
ちょっとバカにしたように話してるのは、
私が、スイッチ？みたいなのが入っちゃうと何にもできなくなっちゃうからで、
『昨日の夜は、...ぼっとしてて、ショートしてごめんなさい、ひゃ』
「で？」
『それで、その、話したかったのっやぁ、』
いい反応、って朝から色気満載の低温ボイスが耳に入ってきて、
あぁ、もうだめ、何も考えらんない、
全部翔さんにあげちゃうの。
恥ずかしくても、ためらっても、結局従っちゃうの。
とろとろに溶かされて、朝からなにやってんだって話だけど、
もう、そんなのどうでもいいくらい甘やかされて、
「ごめ、がっつきすぎた？」
もう足腰が使い物にならない。
力が抜けちゃって、全然動けなくて、
翔さんはちょっとだけ申し訳なさそうにしてて、目を閉じる。
頭真っ白、声もガラガラで、
『だい、じょぶ、』
そんな、ほぼ使い物にならないような状態なのに、
なぜか、昨日のおばあちゃんとの会話を思い出して、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 527人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あきんこ(プロフ) - ちささん» ちささんこんにちは！そのように仰っていただけて長男のみんな喜んでると思います。心配性に続くところ、気づいて頂けて本当に嬉しいです(*´ー｀*)長男はあと１つネタがあるので、いつか書けたらなぁと思っています！ありがとうございました！ (2018年9月1日 10時) (
レス) id: 11450d0470 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 長男な彼が好きすぎていつも読み直してます。旦那様は心配性に続いてると気づいた時すごく嬉しかったです！また楽しみにしてますね！ (2018年8月25日 9時) (レス) id: cb0300c43d (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - みかぽさん» こんばんは！いつもありがとうございます。バラエティーパックみたいになっちゃいましたが、楽しんでいただけてとっても嬉しいです(*´ー｀*)無理なときはガッツリ休むので大丈夫ですよ！心配していただいてすみません、最後のお話更新しましたのでお楽しみください！ (2018年8月21日 20時) (レス) id: 11450d0470 (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - あきんこさん、こんばんは！ 色んな彼のお話美味しいとこどりで嬉しいです！！ 色々大変だとは思いますが無理しないで下さいね。 (2018年8月20日 0時) (レス) id: 627aaeefd6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2018年8月17日 0時
