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待ち合わせに間に合うようにもう準備しちゃうね、なんて言いながらリビングを出て、
自分の部屋に入って、着替えをするときにだけのカギをかけて。
もう何十年も前のことなのに、
昨日のことみたいに思い出せる私は、
翔のことが好きでたまらなくて、
なんだか悔しい。
着付けは、おばさんに教えてもらったり見てきて、自分でできちゃうから、
さっとすまして、髪型とか、メイクとか。
道具は持っていたのに、
なんだか勇気が出なくて、でも翔に可愛いって思ってもらいたくて、
少しづつアイテムを足してメイクしてたんだっけ。
でも、今の私の中身は、
何十年もしてきたことだから、
どうしたら自分がもっとかわいくなるかも一応前よりかは分かってるから、
若い肌に、自分で魔法をかけた。
髪だって、丁寧に仕上げて。
「A、今日のって」
用意を済ませて部屋を出たら、
翔が前の壁に寄りかかっていて待っていて。
『、』
はっと、息をのんだ。
翔のほうが、私をその瞳に映して。
ちょっとおばさんぽい？
決まりが悪くて、うつむきながら、
翔に背を向けた。
「待てって、」
ぐ、とつかまれたのは肘だった
同じタイミングで、部屋のドアノブを回していた私を、
翔が体ごと部屋に押し込んで、
カチャ、と鍵のかかる音が聞こえた。
ひきづられるようにやってきたのは、
ベットの上で、
記憶と違いすぎるそれに、
ポロリ、と涙が零れた。
このまま無理やりされちゃうのかなって。
水の中にいる時みたいに滲んでぼやける視界に影が落ちて、
もう駄目だと思った、
どうして？翔......、
「好きだ、」
ふわりと、押し付けられていたからだが引かれて、
同じ向きでベットに腰かけた翔に、抱きしめられる。
『しょ、』
「ずっと好きだったんだ、」
『、』
「俺には、Aしかいないんだ...」
「好きだよ、A」
翔が、どれだけ好きでいてくれたのか、
やっとわかったのかもしれない。
どうして、翔の言葉を信じられなかったんだろう、
いつから自分でいっぱいいっぱいになっちゃったんだろう。
翔はいつだって、こんな風に表現してくれたじゃない。
『私も、好き、』
もしも、あなたと幼馴染じゃなかったとしても、
絶対、見つけ出して、何度でも恋に落ちるんだから。
夢から覚めたら
素直になってみよう、
あなたしかいないの、って伝えよう
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あきんこ(プロフ) - ちささん» ちささんこんにちは！そのように仰っていただけて長男のみんな喜んでると思います。心配性に続くところ、気づいて頂けて本当に嬉しいです(*´ー｀*)長男はあと１つネタがあるので、いつか書けたらなぁと思っています！ありがとうございました！ (2018年9月1日 10時) (
レス) id: 11450d0470 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 長男な彼が好きすぎていつも読み直してます。旦那様は心配性に続いてると気づいた時すごく嬉しかったです！また楽しみにしてますね！ (2018年8月25日 9時) (レス) id: cb0300c43d (このIDを非表示/違反報告)
あきんこ(プロフ) - みかぽさん» こんばんは！いつもありがとうございます。バラエティーパックみたいになっちゃいましたが、楽しんでいただけてとっても嬉しいです(*´ー｀*)無理なときはガッツリ休むので大丈夫ですよ！心配していただいてすみません、最後のお話更新しましたのでお楽しみください！ (2018年8月21日 20時) (レス) id: 11450d0470 (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - あきんこさん、こんばんは！ 色んな彼のお話美味しいとこどりで嬉しいです！！ 色々大変だとは思いますが無理しないで下さいね。 (2018年8月20日 0時) (レス) id: 627aaeefd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2018年8月17日 0時
