9話 ページ9
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「雨降ってる…」
梅雨のいやな雨が降るなか、私は校門前で補助監督さんの車を待っていた。
「よう」
「五条先輩」
しばらく待っていると、傘をさしていない五条先輩が現れた。
「あ、先輩は術式あるから傘必要ないんですね」
「まあな」
……見た目的にものすごい違和感だ。
改めて、五条家の無下限呪術の凄さを思い知る。
2人で無言で車を待つ。
ほんっとうに気まずいです。
思わずスマホを出して天気予報をみてしまう。
さらに雨が強くなるらしい。最悪である。
「雨の中大変お待たせしました。どうぞお乗りください」
「ありがとうございます」
きてくれた補助監督さんに一言お礼をしながら、先輩と一緒に後部座席に乗り込む。
しばらくして、無言の車内を五条先輩が破った。
「そういえばお前って、禪院だよな。……術式は？」
やっぱそれ聞くよなぁ。
まあ合同任務をするうえで、相手の術式を知っておくことは必須だ。
「複雑なんですよね、私の術式。……複雑というか、ややこしいというか」
「お前の術式がどうだろうが、俺がいる限りは勝つからな。言ってみろ」
……じゃあなんで聞くんだろ。
そんな邪心を振り払う。
もちろん知らないと先輩もどう戦えばいいかわからないけど、
私を不安にさせないように気遣ってくれてるんだ。
「透写呪法です」
「それって、あの当主の投射呪法か？」
まあそうだよね。
普通は”その”投射呪法だと思う。
「いえ、私のは違います。
他人の術式を模倣、いわばコピーですね。それを武器とする透写呪法です」
先輩は、先を促すように顎をくいっと動かした。
私は一呼吸おいて、また喋り出す。
「要は、誰かに頼ってないと強くなれないんです。
そんな相伝でもないひ弱な術式で、さらに女。禪院からしたら邪魔者ですよ」
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楽々(プロフ) - さとこさん» そうです！疾走感のあるエピソードを書くのは苦手ですが、精一杯頑張っています笑笑 これからも更新頑張ります、応援ありがとうございます！ (11月5日 11時) (
レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - もしかしたらなのですが、私がリクエストさせて頂いたお話を書いて下さっているのかも…と思いながら読ませて頂きました！五条先輩の少し焦ったような感情が感じることができ、続きがとても気になります！更新して頂き、ありがとうございます！m(_ _)m (10月21日 21時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - ぷりんさん» ありがとうございます！！！励みになります😭 (9月23日 21時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - すごく面白いです！ (9月23日 16時) (レス) @page28 id: 46c210aa58 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - aiueoさん» リクエストありがとうございます〜 かしこまりました〜！応援にも感謝します😉 (8月16日 10時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楽々 | 作成日時：2023年8月11日 15時
